ルート権限なしでPythonモジュールをインストールする方法
ルート権限がない環境でのPythonモジュール導入の課題
共有サーバーや社内マシンなど、管理者権限(ルート権限)がなくてパッケージをシステム領域にインストールできない環境は少なくありません。そのような場合でも、virtualenvを使った仮想環境の構築、あるいはモジュールファイルを任意のディレクトリに保存してPythonの検索パスに追加するという2つの方法で問題を解決できます。
方法1:sys.pathにディレクトリを追加する
必要なモジュールのファイルを書き込み権限のある別のディレクトリに保存し、以下のコードでそのディレクトリをPythonのモジュール検索パスに追加します。
>>> import os, sys
>>> file_path = 'AdditionalModules/'
>>> sys.path.append(os.path.dirname(file_path))
>>> # PYTHONPATHに設定したため、PythonはAdditionalModulesフォルダも検索対象とします
このコードを実行すると、指定したフォルダ内のモジュールも通常どおりimport文>できるようになります。なお、毎回コードを書くのが面倒な場合は、環境変数PYTHONPATHにディレクトリを設定しておく方法もあります。
方法2:virtualenvで仮想環境を作成する
もうひとつの有効な手段がvirtualenvによる隔離されたローカルPython環境の作成です。このツールが解決する根本的な問題は、依存関係とバージョンの競合、そして間接的に権限の問題です。
例えば、あるアプリケーションはLibFooのバージョン1を必要とし、別のアプリケーションはバージョン2を要求しているとします。両方のアプリケーションをどう共存させればよいのでしょうか? すべてを/usr/lib/python2.7/site-packages(または各プラットフォームの標準的な場所)にインストールしてしまうと、意図せずアップグレードすべきでないアプリケーションを壊してしまう事態に陥りがちです。
virtualenvを使えば、プロジェクトごとに独立した環境を持てるため、このようなバージョンの衝突を回避できます。さらに、今回のように「権限がないためにマシンにパッケージをインストールできない」というケースでも、ユーザー領域に仮想環境を構築することで問題を解消できます。
まとめ
- sys.pathへの追加:手軽に使えるが、管理は手動になる
- virtualenv:依存関係ごと環境を隔離でき、権限問題も同時に解決できる
virtualenvの詳細については、公式ドキュメント https://virtualenv.pypa.io/en/stable/ を参照してください。また、Python 3.3以降では標準ライブラリのvenvモジュールや、ユーザー単位でパッケージをインストールできるpip install --userオプションも便利なので、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
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