Pythonでリモートからモジュールをインポートする方法と権限問題への対処法
Pythonでは、ネットワーク上のURLから直接モジュールをインポートすることも可能です。ただし、この方法はアプリケーションの動作速度を低下させるため、実運用での使用は推奨されません。ここでは、knockoutというモジュールを使ったリモートインポートの方法と、インストール権限がない環境での現実的な代替策について解説します。
knockoutを使ったリモートモジュールのインポート
まず、knockoutをpipでインストールします。
$ pip install knockout
インストール後、次のようにしてURLからのモジュールインポート機能を有効化できます。
>>> from knockout import urlimport >>> urlimport.register() Url importing enabled. Add urls to sys.path.
有効化すると、sys.pathにURLを追加できるようになります。指定できるURLの形式は以下の通りです。
https://example.com/path/to/repository/#packagename
実際にBeautifulSoupをURLから直接インポートする例を見てみましょう。
>>> import sys >>> sys.path.insert(0, 'https://www.crummy.com/software/BeautifulSoup/download/3.x/BeautifulSoup-3.0.8/#BeautifulSoup') >>> import BeautifulSoup ... >>> BeautifulSoup <module 'BeautifulSoup' from 'https://www.crummy.com/software/BeautifulSoup/download/3.x/BeautifulSoup-3.0.8/BeautifulSoup.py'>
注意:この機能は実験的なものであり、動作の保証はありません。使用する場合は自己責任でお願いします。
権限がない環境での代替手段:sys.pathへの追加
サーバーなどで十分な権限がなくモジュールをインストールできない場合、virtualenvを使うか、モジュールファイルを任意のディレクトリに保存し、そのパスをsys.pathに追加する方法があります。
>>> import os, sys >>> file_path = 'AdditionalModules/' >>> sys.path.append(os.path.dirname(file_path)) >>> # PYTHONPATHに設定したため、PythonはAdditionalModulesフォルダも検索対象にします
このコードを実行すると、Pythonは標準の検索パスに加えて「AdditionalModules」フォルダ内も探すようになるため、そこに置いたモジュールを通常どおりインポートできます。
virtualenvによる分離されたPython環境の構築
virtualenvを使えば、ローカルに独立した(隔離された)Python環境を作成できます。このツールが解決する根本的な問題は、依存関係とバージョンの管理、そして間接的に権限の問題です。
たとえば、あるアプリケーションはLibFooのバージョン1を必要とし、別のアプリケーションはバージョン2を必要としている状況を考えてみてください。すべてを /usr/lib/python2.7/site-packages(または各プラットフォームの標準的な場所)にインストールしてしまうと、意図せずアップグレードしてはいけないアプリケーションを更新してしまう事態に陥りがちです。
また、この仕組みは「マシンにパッケージをインストールする権限がない」という今回のようなユースケースにも活用できます。仮想環境内であれば、システム全体に影響を与えることなく自由にパッケージをインストールできるためです。
virtualenvの詳細については、公式ドキュメントを参照してください:https://virtualenv.pypa.io/en/stable/
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