Pythonでファイルを開く際の「U」修飾子の役割とは?
Pythonのユニバーサル改行(universal newlines)サポートが有効な環境では、open()関数のmode引数に「U」を指定できます。これは「ユニバーサル改行の解釈を行いながら、読み込み用のテキストファイルとして開く」ことを意味します。
なぜ「U」修飾子が必要なのか
改行コードの扱いはOSによって異なります。Unix系OSでは改行は1文字の \n で表されますが、Windowsでは2文字の \r\n が使われます。この違いを吸収するために「U」モードが必要となります。
「U」を付けてファイルを開くと、read() や readline() などの各種ファイルメソッドが返す文字列内で、すべての改行コード形式が "\n" に変換されます。その結果、どのOSで作成されたテキストファイルでも、同じコードで一貫して処理できるようになり、クロスプラットフォーム対応が実現します。
使用例
たとえば、Windows上に次のような内容のテキストファイルがあるとします。
Hello\r\nworld
このファイルを「U」修飾子を付けてPythonで開き、読み込んでみましょう。
with open('hello.txt', 'rU') as f:
print(f.read())
出力結果
実行すると、次のような出力が得られます。
Hello\nworld
Windows特有の \r\n という改行コードが、自動的に \n へと正規化されていることがわかります。これにより、改行コードの違いを意識せずに文字列処理を行えます。
注意点:Python 3での扱い
なお、この「U」モードはPython 3では非推奨(deprecated)となっています。Python 3では、通常のテキストモード(デフォルト)でファイルを開くだけで自動的にユニバーサル改行サポートが有効になるため、明示的に「U」を指定する必要はありません。Python 3.xで「U」を指定すると DeprecationWarning が表示されます。
そのため、新しいコードでは次のように書くだけで十分です。
with open('hello.txt', 'r') as f:
print(f.read())
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