Pythonにおける二重アスタリスク(**)の意味とは?累乗演算子とキーワード引数の使い方を解説
Pythonにおける「**」(二重アスタリスク)の役割
Pythonでは、記号 ** の意味は使用される場面によって異なります。主に以下の2つの用途があります。
- 数値型に対しては累乗演算子として機能する
- 関数定義においては可変長のキーワード引数を受け取るために使われる
それぞれの使い方を具体例とともに詳しく見ていきましょう。
1. 数値型における累乗演算子
整数、浮動小数点数、複素数などの数値データ型に対して、** はべき乗(累乗)を計算する演算子として定義されています。
>>> a = 10; b = 2 >>> a**b 100 >>> a = 1.5; b = 2.5 >>> a**b 2.7556759606310752 >>> a = 3+2j >>> b = 3+5j >>> a**b (-0.7851059645317211+2.350232331971346j)
このように、a**b は「aのb乗」を意味します。整数同士だけでなく、小数や複素数のべき乗計算にも対応しているのがPythonの特徴です。なお、複素数の演算結果も自動的に複素数型で返されます。
2. 関数定義におけるキーワード引数の受け取り
関数を定義する際に、引数名の前に ** を付けると、呼び出し側から任意の個数のキーワード引数を辞書形式で受け取れるようになります。
>>> def function(**arg): for i in arg: print(i, arg[i]) >>> function(a=1, b=2, c=3, d=4) a 1 b 2 c 3 d 4
この例では、function(a=1, b=2, c=3, d=4) のように呼び出すと、渡されたキーワード引数がすべて辞書 arg に格納されます。慣例的には **kwargs という引数名がよく使われます。
まとめ
| 使用場面 | 意味 |
|---|---|
数値の演算(a**b) | aのb乗(累乗)を計算する |
関数定義(def f(**kwargs)) | 任意の数のキーワード引数を辞書として受け取る |
同じ記号でも文脈によって意味が大きく変わるのがPythonの面白いところです。** を正しく使いこなせば、柔軟で読みやすいコードが書けるようになります。
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