Pythonで2つの辞書(dict)をマージする方法まとめ
Pythonでは、複数の辞書(dict)のキーと値を1つに統合する「マージ」処理を、いくつかの方法で実現できます。ここでは、代表的な3つの手法をバージョンごとの注意点とあわせて解説します。
方法1:** 演算子によるアンパック(Python 3.5以降)
Python 3.5以降では、** 演算子を使って辞書をアンパックし、複数の辞書を簡潔に結合できます。
a = {'foo': 125}
b = {'bar': "hello"}
c = {**a, **b}
print(c)実行結果は次のとおりです。
{'foo': 125, 'bar': 'hello'}この構文は可読性が高く、3つ以上の辞書を一度にマージできるのもメリットです。ただし、Python 3.4以前の古いバージョンでは使用できない点に注意してください。
方法2:dict() コンストラクタを使う方法(旧バージョン向け)
古いバージョンのPythonでも動作させたい場合は、dict() コンストラクタを利用した次のような構文で代用できます。
a = {'foo': 125}
b = {'bar': "hello"}
c = dict(a, **b)
print(c)実行結果:
{'foo': 125, 'bar': 'hello'}なお、この方法は b のキーがすべて文字列である必要があるため、キーに文字列以外が含まれる場合はエラーになることがあります。
方法3:copy() と update() を組み合わせる方法
copy() メソッドと update() メソッドを組み合わせれば、元の辞書を変更せずに新しい辞書としてマージすることも可能です。
def merge_dicts(x, y):
z = x.copy() # x のキーと値をコピー
z.update(y) # y のキーと値で z を更新
return z
a = {'foo': 125}
b = {'bar': "hello"}
c = merge_dicts(a, b)
print(c)実行結果:
{'foo': 125, 'bar': 'hello'}この方法は関数化しておくと再利用しやすく、意図も明確になるため、チーム開発などでも読まれやすいコードになります。
補足:Python 3.9以降なら | 演算子が使える
さらに、Python 3.9からは辞書専用のマージ演算子 | が導入されました。より直感的に記述できます。
a = {'foo': 125}
b = {'bar': "hello"}
c = a | b
print(c) # {'foo': 125, 'bar': 'hello'}まとめ
- Python 3.5〜3.8:{**a, **b} がシンプルでおすすめ
- Python 3.9以降:a | b が最も直感的
- 旧バージョン対応が必要な場合:dict(a, **b) や copy() + update() を活用
プロジェクトで利用しているPythonのバージョンに合わせて、最適な方法を選択しましょう。なお、同じキーが存在する場合、後から指定した辞書の値で上書きされるという挙動はどの方法でも共通しています。
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