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Pythonで左右の最も近い小さい要素間の最大差を求める方法

問題の概要

整数の配列が与えられたとき、各要素について「左側で最も近い小さい要素」と「右側で最も近い小さい要素」の絶対差を計算し、その最大値を求める問題です。ある要素の左側または右側により小さい要素が存在しない場合は、0 をその小さい要素として扱います。

例えば、入力が A = [3, 5, 9, 8, 8, 10, 4] の場合、出力は 4 になります。これは次のように計算されます。

  • 左側の最も近い小さい要素 L = [0, 3, 5, 5, 5, 8, 3]
  • 右側の最も近い小さい要素 R = [0, 4, 8, 4, 4, 4, 0]
  • 最大絶対差 |L[i] − R[i]| = |8 − 4| = 4

アルゴリズム(解き方の手順)

この問題はスタックを活用することで効率的に解けます。手順は以下の通りです。

1. left_small_element() 関数を定義する

引数として配列 A と、結果を格納するための temp を受け取ります。

  • n := 配列 A のサイズ
  • stack := 空のリストを作成
  • i を 0 から n−1 まで繰り返す:
    • スタックが空でなく、スタックの先頭要素が A[i] 以上である間、スタックから要素を取り除く(pop)
    • スタックが空でなければ、temp[i] := スタックの先頭要素
    • そうでなければ、temp[i] := 0
    • A[i] をスタックの末尾に追加

2. メイン処理

  • n := 配列 A のサイズ
  • left := サイズ n のリスト(すべて 0 で初期化)
  • right := サイズ n のリスト(すべて 0 で初期化)
  • left_small_element(A, left) を呼び出し、左側の結果を求める
  • left_small_element(反転した A, right) を呼び出し、右側の結果を求める
  • res := −1 で初期化
  • i を 0 から n−1 まで繰り返し、res := max(res, |left[i] − right[n−1−i]|)

Pythonでの実装例

以下の実装を見ると、理解が深まります。

def left_small_element(A, temp):
    n = len(A)
    stack = []
    for i in range(n):
        while(stack != [] and stack[len(stack)-1] >= A[i]):
            stack.pop()
        if(stack != []):
            temp[i]=stack[len(stack)-1]
        else:
            temp[i]=0
        stack.append(A[i])

def find_maximum_difference(A):
    n = len(A)
    left=[0]*n
    right=[0]*n
    left_small_element(A, left)
    left_small_element(A[::-1], right)
    res = -1
    for i in range(n):
        res = max(res, abs(left[i] - right[n-1-i]))
    return res

A = [3, 5, 9, 8, 8, 10, 4]
print(find_maximum_difference(A))

入力

[3, 5, 9, 8, 8, 10, 4]

出力

4

計算量について

このアルゴリズムでは、各要素は最大でもスタックに一度 push され、一度 pop されるだけです。そのため、時間計算量は O(n)、空間計算量も O(n) となります。二重ループで左右それぞれの小さい要素を毎回探索する素朴な方法(O(n²))と比べ、大きな配列でも高速に動作するのが特徴です。

  1. Pythonで二分木のノードとその子孫の最大絶対差を求めるプログラム

    問題概要 二分木が与えられたとき、任意のノードとその子孫との間の絶対差の最大値を求めることを考えます。 例えば、次のような二分木が入力として与えられた場合を考えてみましょう。 この場合、ノード8とノード1の間の差が最も大きくなるため、出力は 7 となります。 解法のアプローチ:DFSを使った追跡 この問題は、DFS(深さ優先探索)を用いることで効率的に解けます。各ノードについて「その部分木内の最小値」と「最大値」を追跡しながら、現在のノードの値との差を順次更新していくのがポイントです。 具体的な手順は以下の通りです。 dfs() 関数を定義します。引数としてノードを受け取ります。 ノード

  2. Pythonで左右の部分木が同一となる最大の部分木を見つける方法

    問題の概要二分木が与えられたとき、左の部分木と右の部分木が完全に一致している最大の部分木を見つけることを考えます。望ましい計算量は O(n) です。例えば、次のような二分木が入力として与えられた場合を考えてみましょう。この場合、出力は次のようになります。解法のアプローチこの問題を解くためには、木をボトムアップ(下から上へ)に走査し、各ノードについて「そのノードを根とする部分木の構造を表す文字列(エンコード)」を作成します。そして、左部分木のエンコードと右部分木のエンコードが一致していれば、そのノードは「左右が同一の部分木」の根であると判断できます。具体的な手順は以下の通りです。solve()