【Python】整数配列の全要素とのXOR合計が最小になる数Xの求め方
整数の配列 A が与えられたとき、(A[0] XOR X) + (A[1] XOR X) + … + (A[n−1] XOR X) の合計が最小になるような数 X を求めることを考えます。
たとえば、入力が [3, 4, 5, 6, 7] の場合、答えは X = 7、Sum = 10 となります。
解法のアプローチ:ビットごとに考える
この問題は、各ビット位置を独立に評価するという発想で効率的に解けます。XOR は対応するビットが異なるときだけ 1 を返すため、あるビット位置で配列内の半数より多くの要素が 1 を持っているなら、X のそのビットを 1 にすることで多数派のビットを 0 に反転させられ、合計を減らすことができます。
アルゴリズムの手順
- 関数 search_res(arr, n) を定義する。
- element := 配列内の最大値を求める。
- p := log2(element) の整数部分 + 1(最大値のビット長)とする。
- X := 0 で初期化する。
- i を 0 から p−1 まで繰り返す:
・cnt := 0 で初期化する。
・j を 0 から n−1 まで繰り返し、arr[j] AND (2^i) が 0 以外なら cnt を 1 増やす。
・cnt が int(n / 2) より大きければ、X に 2^i を加算する。 - sum := 0 で初期化し、各要素について sum += (X XOR arr[i]) を計算する。
- X と sum を返す。
実装例
以下の Python コードで実際の動作を確認できます。
from math import log2
def search_res(arr, n):
element = arr[0]
for i in range(len(arr)):
if(arr[i] > element):
element = arr[i]
p = int(log2(element)) + 1
X = 0
for i in range(p):
cnt = 0
for j in range(n):
if (arr[j] & (1 << i)):
cnt += 1
if (cnt > int(n / 2)):
X += 1 << i
sum = 0
for i in range(n):
sum += (X ^ arr[i])
print("X =", X, ", Sum =", sum)
arr = [3, 4, 5, 6, 7]
n = len(arr)
search_res(arr, n)
入力
[3, 4, 5, 6, 7]
出力
X = 7 , Sum = 10
なぜこの方法が正しいのか
入力 [3, 4, 5, 6, 7] を2進数で表すと次のようになります。
- 3 = 011
- 4 = 100
- 5 = 101
- 6 = 110
- 7 = 111
各ビット位置での 1 の出現回数を数えると、
・ビット0:3, 5, 7 の 3 回(半数の 2 より多い)
・ビット1:3, 6, 7 の 3 回(半数の 2 より多い)
・ビット2:4, 5, 6, 7 の 4 回(半数の 2 より多い)
すべてのビットで多数派が 1 なので、X = 111(2進数)= 7 となります。このとき合計は (3^7) + (4^7) + (5^7) + (6^7) + (7^7) = 4 + 3 + 2 + 1 + 0 = 10 です。
計算量
時間計算量は O(n × p)(p は配列内の最大値のビット長)、空間計算量は O(1) です。候補となる X を全探索する方法に比べて大幅に高速に動作します。
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