Pythonで二分探索木(BST)から指定範囲外のノードをすべて削除する方法
問題の概要
二分探索木(BST)と2つの値 low、high が与えられたとき、[low, high] の範囲(境界値を含む)に該当しないノードをすべて木から削除するプログラムを作成します。
例として、次のようなBSTを考えてみましょう。

ここで low = 7、high = 10 とした場合、範囲外のノード(5 や 1 など)が削除され、出力は次のようになります。

解法のアプローチ
この問題は再帰を利用することで簡潔に解くことができます。手順は以下の通りです。
- 関数
solve()を定義します。引数はroot(現在のノード)、low、highの3つです。 rootが null(空)の場合は何もせずに返します。lowが現在のノードの値より大きい場合、このノードとその左部分木は範囲外となるため、右部分木に対してsolve()を再帰的に呼び出した結果を返します。highが現在のノードの値より小さい場合、このノードとその右部分木は範囲外となるため、左部分木に対してsolve()を再帰的に呼び出した結果を返します。- 上記以外の場合(ノードが範囲内の場合)は、右部分木と左部分木それぞれに対して
solve()を呼び出し、結果を各子ポインタに代入してからrootを返します。
実装例
それでは、実際のPythonコードを見てみましょう。
class TreeNode:
def __init__(self, data, left=None, right=None):
self.data = data
self.left = left
self.right = right
def print_tree(root):
if root is not None:
print_tree(root.left)
print(root.data, end=', ')
print_tree(root.right)
class Solution:
def solve(self, root, low, high):
if not root:
return
if low > root.data:
return self.solve(root.right, low, high)
if high < root.data:
return self.solve(root.left, low, high)
root.right = self.solve(root.right, low, high)
root.left = self.solve(root.left, low, high)
return root
ob = Solution()
root = TreeNode(5)
root.left = TreeNode(1)
root.right = TreeNode(9)
root.right.left = TreeNode(7)
root.right.right = TreeNode(10)
root.right.left.left = TreeNode(6)
root.right.left.right = TreeNode(8)
low = 7
high = 10
ret = ob.solve(root, low, high)
print_tree(ret)入力
root = TreeNode(5) root.left = TreeNode(1) root.right = TreeNode(9) root.right.left = TreeNode(7) root.right.right = TreeNode(10) root.right.left.left = TreeNode(6) root.right.left.right = TreeNode(8) low = 7 high = 10
出力
7, 8, 9, 10,
処理の流れの解説
このアルゴリズムでは、BSTの性質(左の子 < 親 < 右の子)を活かしています。あるノードの値が low 未満であれば、その左部分木全体も必ず low 未満になるため、まとめて切り捨てることができます。同様に、ノードの値が high より大きければ、右部分木全体を切り捨てられます。これにより、不要な探索を省きながら効率的に範囲外のノードを除去できます。
-
Pythonで二分探索木(BST)から指定範囲外のノードをすべて削除する方法
問題の概要二分探索木(BST)と2つの値 low、high が与えられたとき、[low, high] の範囲(境界値を含む)に該当しないノードをすべて木から削除するプログラムを作成します。例として、次のようなBSTを考えてみましょう。ここで low = 7、high = 10 とした場合、範囲外のノード(5 や 1 など)が削除され、出力は次のようになります。解法のアプローチこの問題は再帰を利用することで簡潔に解くことができます。手順は以下の通りです。関数 solve() を定義します。引数は root(現在のノード)、low、high の3つです。root が null(空)の場合は何もせず
-
Pythonで二分探索木(BST)に特定の値が存在するかどうかを判定する方法
問題の概要二分探索木(BST:Binary Search Tree)と、探索対象となる値 val が与えられたとき、その値が木の中に存在するかどうかを判定するプログラムを作成します。例えば、次のような二分探索木があったとします。このとき val = 7 とすると、7は木の中に存在するため、出力は True になります。アルゴリズムの手順BSTの性質を利用すると、効率的に値を探索できます。手順は以下の通りです。関数 solve() を定義します。引数として root(現在のノード)と val を受け取ります。root が null(None)の場合は False を返します。root のデータが