Pythonで点の集合を距離条件に基づいてグループ化するプログラムの作成方法
問題の概要
点のリストと整数 k が与えられたとします。各点は (x, y) の形式で表されるデカルト座標上の位置です。2つの点 p1 と p2 の間のユークリッド距離が k 以下である場合、その2点は同じグループに属するとみなせます。このとき、全体をいくつの互いに素な(重なり合わない)グループに分割できるか、その総数を求めるのが目的です。
入力例
たとえば、次のような入力を考えます。
- points = [[2, 2], [3, 3], [4, 4], [11, 11], [12, 12]]
- k = 2
この場合、出力は 2 になります。理由は、点を次の2つのグループに分けられるためです。
- グループ1:[2,2], [3,3], [4,4]
- グループ2:[11,11], [12,12]
解き方のアプローチ
この問題は、グラフ理論における連結成分(Connected Components)の数え方と考えることができます。距離が k 以内の点同士を「辺」で結んだグラフを作り、その連結成分の個数を DFS(深さ優先探索)で数えます。
アルゴリズムの手順
- dfs() 関数を定義します。引数としてインデックス i を受け取ります。
- i がすでに訪問済みセット
seenに含まれていれば、そのまま return します。 - i を
seenに追加します。 - 隣接リスト
adj[i]内の各ノード nb に対して、再帰的にdfs(nb)を呼び出します。 - メイン処理では以下を行います。
adj:隣接リスト(マップ)を初期化します。n:点の総数を取得します。- すべての点のペア (i, j) について、p1 = points[i]、p2 = points[j] のユークリッド距離が k 以下であれば、
adj[i]に j を、adj[j]に i を追加します。 seen:新しい空のセットを用意します。ans:0 で初期化します。- 各インデックス i について、まだ訪問していなければ
ansを +1 し、dfs(i)を実行します。
- 最後に
ansを返します。
Pythonでの実装例
以下のコードで実際の動作を確認できます。
from collections import defaultdict class Solution: def solve(self, points, k): adj = defaultdict(list) n = len(points) for j in range(n): for i in range(j): x1, y1 = points[i] x2, y2 = points[j] if (x1 - x2) ** 2 + (y1 - y2) ** 2 <= k ** 2: adj[i].append(j) adj[j].append(i) seen = set() def dfs(i): if i in seen: return seen.add(i) for nb in adj[i]: dfs(nb) ans = 0 for i in range(n): if i not in seen: ans += 1 dfs(i) return ans ob = Solution() points = [ [2, 2], [3, 3], [4, 4], [11, 11], [12, 12] ] k = 2 print(ob.solve(points, k))
入力
[[2, 2],[3, 3],[4, 4],[11, 11],[12, 12]],2
出力
2
計算量について
すべての点のペアを比較してグラフを構築するため、時間計算量は O(n²) となります。また、隣接リストの保存にも最大 O(n²) のメモリが必要です。点の数が少ない・中程度の場合には十分実用的ですが、点数が非常に多い場合は Union-Find(素集合データ構造)などを活用した最適化も検討するとよいでしょう。
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