【Python】ノードを重複させずにDAGの最長パスの長さを求めるプログラム
DAGの最長パス問題とは
隣接リスト形式で表された有向非巡回グラフ(DAG: Directed Acyclic Graph)が与えられたとき、同じノードを2度通らずに辿れる最長パスの長さを求める問題を考えます。
例として、次のようなグラフを想定してみましょう。

この場合、パス「0 → 1 → 3 → 4 → 2」が最長となるため、出力は 4 になります。
解法のアプローチ:DFSとメモ化の組み合わせ
この問題は、深さ優先探索(DFS)にメモ化(結果のキャッシュ)を組み合わせることで効率的に解けます。各ノードから始まる最長パスの長さを一度計算したら結果を保存し、同じ計算を繰り返さないのがポイントです。
アルゴリズムの手順
- 答えを格納する変数
ansを 0 で初期化する nをグラフのノード数とする- サイズ
nのリストtableを作成し、すべて -1 で埋める(-1 は「未計算」の目印) - 関数
dfs(u)を次のように定義する:table[u]が -1 でなければ、計算済みなのでその値をそのまま返すp_lenを 0 で初期化するgraph[u]内の各頂点vについて、p_len = max(p_len, 1 + dfs(v))を実行するtable[u] = p_lenとして結果をキャッシュし、p_lenを返す
- メイン処理では、すべてのノード
i(0 〜 n-1)に対してans = max(ans, dfs(i))を実行する - 最後に
ansを返す
Pythonでの実装例
以下のコードで実際の動きを確認してみましょう。
class Solution:
def solve(self, graph):
ans = 0
n = len(graph)
table = [-1] * n
def dfs(u):
if table[u] != -1:
return table[u]
p_len = 0
for v in graph[u]:
p_len = max(p_len, 1 + dfs(v))
table[u] = p_len
return p_len
for i in range(n):
ans = max(ans, dfs(i))
return ans
ob = Solution()
graph = [
[1, 2],
[3, 4],
[],
[4],
[2],
]
print(ob.solve(graph))
入力
graph = [[1, 2],[3, 4],[],[4],[2]]
出力
4
計算量のポイント
メモ化により、各ノードの最長パスは一度だけ計算されるため、時間計算量は O(V + E)(Vは頂点数、Eは辺数)、空間計算量は O(V) となります。また、DAGには閉路が存在しないため、この再帰的なアプローチでも無限ループに陥る心配はありません。グラフが大きくなっても安定して動作する、実用的なアルゴリズムといえます。
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