再帰を使わずに連結リスト(リンクリスト)の長さを求めるPythonプログラム
はじめに
再帰処理を使わずに連結リスト(リンクリスト)の長さを求める場合、まず「要素をリンクリストへ追加するメソッド」と「リンクリストの長さを計算するメソッド」を定義しておく必要があります。
本記事では、反復処理(whileループ)によって長さをカウントするシンプルな手法を紹介します。以下にその実装例を示します。
サンプルコード
class Node:
def __init__(self, data):
self.data = data
self.next = None
class my_linked_list:
def __init__(self):
self.head = None
self.last_node = None
def add_value(self, my_data):
if self.last_node is None:
self.head = Node(my_data)
self.last_node = self.head
else:
self.last_node.next = Node(my_data)
self.last_node = self.last_node.next
def calculate_length(self):
curr = self.head
length_val = 0
while curr:
length_val = length_val + 1
curr = curr.next
return length_val
my_instance = my_linked_list()
my_data = input('Enter elements of the linked list ').split()
for elem in my_data:
my_instance.add_value(int(elem))
print('The length of the linked list is ' + str(my_instance.calculate_length()))実行結果
Enter elements of the linked list 34 12 56 86 32 99 0 6 The length of the linked list is 8
コードの解説
まず、ノードを表す「Node」クラスを作成します。各ノードはデータ(data)と次のノードへの参照(next)を持ちます。
次に、必要な属性を持つ「my_linked_list」クラスを定義します。
このクラスには初期化用の「__init__」関数があり、先頭ノードを表す「head」と末尾ノードを表す「last_node」を「None」で初期化します。
「add_value」メソッドは、リンクリストの末尾に新しいデータを追加するために定義されています。末尾ノードを追跡することで、毎回先頭から走査せずに済むため、追加操作が効率的に行えます。
「calculate_length」メソッドは、先頭ノードから順に「next」をたどりながらカウンターを増やし、リンクリスト全体の長さを求めます。
「my_linked_list」クラスのインスタンス(オブジェクト)を生成します。
input()関数でユーザーから要素を入力として受け取り、空白区切りで分割してリンクリストの要素として扱います。
forループ内で各要素を整数に変換し、「add_value」メソッドを呼び出してリンクリストへ順番に追加していきます。
最後に「calculate_length」メソッドを呼び出してリストの長さを取得します。
その結果がコンソールに出力されます。
ポイント
この方法では再帰呼び出しを行わず、whileループによる反復処理だけでリンクをたどるため、スタックオーバーフローの心配がなく、非常に大きなリストでも安全に動作します。計算量はリストの要素数 n に対して O(n) となり、空間計算量は O(1) と効率的です。再帰版と比較すると、深いネストによるPythonの再帰上限(デフォルトで約1000回)に制限されない点が大きなメリットです。
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