Pythonで合計がターゲット以上になる最短の部分リストのサイズを求めるプログラム
問題の概要
数値のリスト nums と整数 target が与えられます。このとき、要素の合計が target 以上となる最短の連続する部分リストのサイズを求めてください。条件を満たす部分リストが存在しない場合は -1 を返します。
たとえば、nums = [2, 11, -4, 17, 4]、target = 19 が入力された場合、出力は 2 になります。[17, 4] を選べば合計は 21 となり、19 以上という条件を満たすからです。
解法の考え方:累積和と単調キュー
この問題は、累積和(prefix sum)と単調キュー(monotonic deque)を組み合わせることで、O(n) の計算量で効率的に解くことができます。手順は以下の通りです。
psを要素0のみを持つリストとして初期化します。numsの各要素numに対して次の処理を行います。psの末尾に「直前の累積値 + num」を追加し、累積和のリストを作成します。- もし
num >= targetであれば、その要素単体で条件を満たすため1を返します。
min_sizeを無限大(inf)に、キューqを[0]に、ポインタjを0にそれぞれ初期化します。iを 1 からpsの長さまで順番に処理します。j = min(j, len(q) - 1)でポインタをキューの範囲内に調整します。ps[i] - ps[q[j]] >= targetを満たしている間、min_size = min(min_size, i - q[j])で最小サイズを更新し、jを 1 ずつ進めます。- キューが空でなく、かつ
ps[i] <= ps[q[-1]]である間、キューの末尾を削除して単調性を維持します。 - 現在のインデックス
iをキューの末尾に追加します。
最後に、
min_sizeが無限大より小さければその値を、そうでなければ-1を返します。
なぜ単調キューが必要なのか?
リストに負の数が含まれている場合、単純な尺取り法(two pointers)では正しい答えが得られません。累積和が単調増加となるインデックスだけをキューに保持することで、「区間の始点として有望な候補」だけを効率的に管理できます。これにより、各インデックスは高々 1 回ずつ push / pop され、全体の計算量は O(n) に抑えられます。
Pythonでの実装例
以下が実際の実装コードです。
class Solution:
def solve(self, nums, target):
ps = [0]
for num in nums:
ps += [ps[-1] + num]
if num >= target:
return 1
min_size = float("inf")
q = [0]
j = 0
for i in range(1, len(ps)):
j = min(j, len(q) - 1)
while j < len(q) and ps[i] - ps[q[j]] >= target:
min_size = min(min_size, i - q[j])
j += 1
while q and ps[i] <= ps[q[-1]]:
q.pop()
q.append(i)
return min_size if min_size < float("inf") else -1
ob = Solution()
nums = [2, 11, -4, 17, 4]
target = 19
print(ob.solve(nums, target))
入力
[2, 11, -4, 17, 4], 19
出力
2
計算量の評価
時間計算量: O(n) — 各インデックスは最大 1 回ずつキューへの追加と削除が行われるためです。
空間計算量: O(n) — 累積和のリストとキューを保持するために必要です。
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