PythonでHTMLを解析する方法|html.parserモジュールによるカスタムパーサーの作り方
Pythonには、html.parserモジュールに含まれるHTMLParserクラスを使ってHTMLファイルを処理する機能が標準で備わっています。このクラスを利用することで、HTMLタグの種類やタグの位置など、さまざまな属性情報を検出できるだけでなく、HTMLファイル内に含まれるデータを識別して取得することも可能です。
以下の例では、HTMLParserクラスを継承したカスタムパーサークラスを作成し、クラス内で定義したタグやデータだけを処理する方法を紹介します。ここでは「開始タグ」「終了タグ」「データ」の3種類のイベントを処理します。
処理対象となるHTMLファイル
まず、Pythonのカスタムパーサーで処理するHTMLファイルは以下のとおりです。
例:test.html
<html> <head> <title>welcome to Tutorials Point!</title> </head> <body> <h1>Learn anything !</h1> </body> </html>
カスタムパーサーの実装コード
続いて、上記のHTMLファイルを読み込み、独自のルールに従って結果を出力するパーサープログラムです。handle_starttag()、handle_endtag()、handle_data()は、それぞれ開始タグ・終了タグ・テキストデータが検出されたタイミングで自動的に呼び出されるコールバックメソッドです。また、getpos()メソッドを使うことで、現在処理中の行番号とオフセット(列位置)を取得できます。
例:custom_parser.py
from html.parser import HTMLParser
import io
class Custom_Parser(HTMLParser):
def handle_starttag(self, tag, attrs):
print("Line and Offset ==", HTMLParser.getpos(self))
print("Encountered a start tag:", tag)
def handle_endtag(self, tag):
print("Line and Offset ==", HTMLParser.getpos(self))
print("Encountered an end tag :", tag)
def handle_data(self, data):
print("Line and Offset ==", HTMLParser.getpos(self))
print("Encountered some data :", data)
parser = Custom_Parser()
stream = io.open("E:\\test.html", "r")
parser.feed(stream.read())ポイントとして、parser.feed()メソッドに読み込んだHTML文字列を渡すことで、解析処理が開始されます。ファイル全体を一度に渡しても、分割して渡しても動作します。
実行結果
上記のコードを実行すると、以下のような出力が得られます。各タグやデータが検出された行番号とオフセット位置が順番に表示されていることが分かります。
Line and Offset == (1, 0) Encountered a start tag: html Line and Offset == (1, 6) Encountered some data : Line and Offset == (2, 0) Encountered a start tag: head Line and Offset == (2, 6) Encountered some data : Line and Offset == (3, 0) Encountered a start tag: title Line and Offset == (3, 7) Encountered some data : welcome to Tutorials Point! Line and Offset == (3, 34) Encountered an end tag : title Line and Offset == (3, 42) Encountered some data : Line and Offset == (4, 0) Encountered an end tag : head Line and Offset == (4, 7) Encountered some data : Line and Offset == (5, 0) Encountered a start tag: body Line and Offset == (5, 6) Encountered some data : Line and Offset == (6, 0) Encountered a start tag: h1 Line and Offset == (6, 4) Encountered some data : Learn anything ! Line and Offset == (6, 20) Encountered an end tag : h1 Line and Offset == (6, 25) Encountered some data : Line and Offset == (7, 0) Encountered an end tag : body Line and Offset == (7, 7) Encountered some data : Line and Offset == (8, 0) Encountered an end tag : html
このように、HTMLParserクラスを継承して必要なハンドラーメソッドをオーバーライドするだけで、用途に合わせた柔軟なHTML解析処理を簡単に実装できます。より高度なスクレイピングを行いたい場合は、BeautifulSoupなどの外部ライブラリを検討するのも良いでしょう。
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