Tkinterのイベントハンドラーに引数を渡す方法をわかりやすく解説
Tkinterでは、多くの場合、コールバック関数はインスタンスメソッドとして定義されます。インスタンスメソッドは、明示的な引数を指定しなくても、クラス内のすべてのメンバーにアクセスし、それらを利用して処理を実行できます。
しかし、複数のウィジェットが存在し、それぞれに対して個別のイベント処理を行いたいケースもあります。このような場合には、イベントハンドラーに引数を渡すことで、柔軟に複数のイベントを扱うことが可能になります。本記事では、lambda(ラムダ)式を活用してイベントハンドラーに引数を渡す方法を紹介します。
実装例
次の例では、フレーム内に複数のボタンウィジェットを作成し、クリックされたボタンの名前を引数としてイベントハンドラーに渡しています。ボタンがクリックされると、対応するテキストがラベルウィジェットに表示される仕組みです。
#Tkinterライブラリをインポート
from tkinter import *
from tkinter import ttk
from tkinter import filedialog
#Tkinterフレームのインスタンスを作成
win= Tk()
#ウィンドウサイズを設定
win.geometry("750x250")
#各操作に対するイベントハンドラーを定義
def event_low(button1):
label.config(text="This is Lower Value")
def event_mid(button2):
label.config(text="This is Medium Value")
def event_high(button3):
label.config(text="This is Highest value")
#ラベルを作成
label= Label(win, text="",font=('Helvetica 15 underline'))
label.pack()
#フレームを作成
frame= Frame(win)
#フレーム内にボタンを作成
button1= ttk.Button(frame, text="Low", command=lambda:event_low(button1))
button1.pack(pady=10)
button2= ttk.Button(frame, text="Medium",command= lambda:event_mid(button2))
button2.pack(pady=10)
button3= ttk.Button(frame, text="High",command= lambda:event_high(button3))
button3.pack(pady=10)
frame.pack()
win.mainloop()実行結果
上記のコードを実行すると、「Low」「Medium」「High」の3つのボタンが配置されたウィンドウが表示されます。いずれかのボタンをクリックすると、クリックしたボタンに応じたテキストがラベルに表示されます。

ポイント解説
重要なのは command=lambda:event_low(button1) の部分です。通常、command オプションには引数なしの関数しか指定できませんが、lambda式で関数呼び出しを包むことで、ボタンごとに異なる引数をイベントハンドラーへ渡せるようになります。これにより、1つのパターンで複数のウィジェットのイベントを効率よく管理でき、コードの再利用性も向上します。
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