Pythonでm個の花束を作るのに必要な最小日数を求めるアルゴリズム(二分探索)
問題概要
整数型の配列 bloomDay と、2つの値 m、k が与えられます。庭には n 本の異なる花があり、i 番目の花は bloomDay[i] 日目に開花します。1つの花束を作るには、隣り合う k 本の花が必要で、各花は1つの花束にしか使用できません。
このとき、m 個の花束を作るために待つ必要のある最小日数を求めてください。もし m 個の花束を作ることが不可能な場合は -1 を返します。
入力例と動作の確認
たとえば、入力が bloomDay = [5,5,5,5,10,5,5]、m = 2、k = 3 の場合、出力は 10 になります。これは、2個(m = 2)の花束を作る必要があり、それぞれに3本の花が必要だからです。
- 5日目の時点:[x, x, x, x, _, x, x] — 最初に咲いた3本の花で1つの花束は作れますが、2つ目の花束はまだ作れません。
- 10日目の時点:[x, x, x, x, x, x, x] — すべての花が咲き、2つの花束を複数の組み合わせで作れるようになります。
解法のアプローチ:二分探索
この問題は「答えとなる日数」に対して二分探索を適用することで効率的に解けます。ある日数 x 日目に m 個の花束が作れるならば、それ以降の日でも必ず作れるという単調性が成り立つためです。
アルゴリズムの手順
- n を bloomDay のサイズとします。
- m * k > n の場合、花の総数が足りないため -1 を返します。
- 関数
possible(x)を定義します。「x 日目までに m 個の花束が作れるか」を判定する関数です。 possible()の内部では以下のように処理します。- count := 0、bouquets := 0 で初期化します。
- bloomDay の各要素 d について、d <= x なら count を +1 し、count が k に達したら bouquets を +1 して count を 0 に戻します。
- d > x の場合は count を 0 にリセットします(花の連続性が途切れるため)。
- 最後に bouquets >= m なら true、そうでなければ false を返します。
- メイン処理では以下を実行します。
- left := 0、right := max(bloomDay) + 1 と初期化します。
- left < right の間、mid := (left + right) / 2 として、possible(mid) が true なら right := mid、false なら left := mid + 1 と更新します。
- ループ終了後、possible(left) が true なら left を返し、そうでなければ left + 1 を返します。
Pythonでの実装例
def solve(bloomDay, m, k):
n = len(bloomDay)
if m * k > n:
return -1
def possible(x):
count = 0
bouquets = 0
for d in bloomDay:
if d <= x:
count += 1
if count == k:
bouquets += 1
count = 0
else:
count = 0
return bouquets >= m
left, right = 0, max(bloomDay) + 1
while left < right:
mid = (left + right)//2
if possible(mid):
right = mid
else:
left = mid + 1
if possible(left):
return left
else:
return left + 1
bloomDay = [5,5,5,5,10,5,5]
m = 2
k = 3
print(solve(bloomDay, m, k))
入力
[5,5,5,5,10,5,5], 2, 3
出力
10
計算量について
判定関数 possible() は配列を1回走査するだけで O(n)、二分探索の繰り返し回数は最大日数を M とした場合に O(log M) であるため、全体の時間計算量は O(n log M) となります。空間計算量は追加のデータ構造を使用しないため O(1) です。全探索(O(n × M))に比べて大幅に高速化できるのがこの手法の利点です。
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