DjangoモデルでPickleフィールドを作成する方法
PythonのPickleは、Pythonオブジェクト構造をシリアライズ(直列化)およびデシリアライズ(非直列化)するために主に使用されるモジュールです。つまり、Pythonオブジェクトをバイトストリームに変換し、ファイルやデータベースに保存したり、セッション間でプログラムの状態を維持したり、ネットワーク経由でデータを転送したりするための仕組みです。
この記事では、Pickleオブジェクトをそのまま保存できるDjangoカスタムフィールドを作成する手順を解説します。作業はmodels.pyとDjangoシェルだけで完結します。
django-picklefieldのインストール
まず、django-picklefieldパッケージをインストールします。以下のコマンドを実行してください。
pip install django-picklefield
モデルへのPickleフィールドの追加
models.py の記述例
from django.db import models
from picklefield.fields import PickledObjectField
# Create your models here.
class new_model(models.Model):
args = PickledObjectField()ここでは、通常のモデルを作成し、その中にPickledObjectFieldを追加しています。このフィールドには、リストや辞書など、Pickle化可能な任意のPythonオブジェクトを格納できます。
Djangoシェルで動作確認
次に、正しく動作するかどうかを確認しましょう。ターミナルで以下のコマンドを実行してDjangoシェルを起動します。
python manage.py shell
シェルが起動したら、以下のコードを入力してみてください。
from myapp.models import *
obj = new_model(args=['fancy', {'objects': 'inside'}]).save()
new_model.objects.all()このコードでは、シェル上で新しいモデルインスタンスを作成し、Pickleオブジェクトを保存しています。このフィールドに格納されたオブジェクトは、自動的にPickle形式へ変換されてデータベースに保存されます。
ビューから保存する方法
実際のアプリケーションでは、ビュー内で次のように記述することでモデルにデータを保存できます。
from django.http import HttpResponse
def my_view(request):
Object = new_model(args=['fancy', {'name': 'ath'}])
Object.save()
return HttpResponse("Object saved")このように、Pickle化可能な任意のオブジェクト(リスト、辞書、タプル、カスタムクラスのインスタンスなど)をこのフィールドに格納することができます。
実行結果
シェルで保存されたデータを確認すると、以下のようにQuerySetとして取得できます。
In [4]: new_model.objects.all() Out[4]: <QuerySet [<new_model: new_model object (1)>]>
注意点
Pickleは便利な一方で、信頼できないデータをデシリアライズするとセキュリティリスク(任意コード実行など)が生じる可能性があります。外部からの入力をそのままPickleで保存・復元するのは避け、内部利用に限定することをおすすめします。また、保存したクラス定義を後から変更すると読み込み時にエラーになる場合がある点にも注意が必要です。
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