Pythonでランレングス符号化文字列をデコードするイテレータクラスの実装方法
問題の概要
ランレングス符号化(Run-Length Encoding)された小文字のみの文字列 s を受け取って初期化するイテレータクラスを定義することを考えます。このイテレータには、次の2つのメソッドを実装します。
next():イテレータ内の次の要素を1つ返しますhasnext():次の要素がまだ存在するかどうかを判定します
例えば、入力が s = "2b1a" の場合、この文字列でオブジェクトを生成し、next() → hasnext() → next() → next() → hasnext() の順に呼び出すと、出力は "b"、True、"b"、"a"、False となります。
解決のための手順
この問題は、以下の手順で解くことができます。
- コンストラクタを定義します。引数として符号化済みの文字列
sを受け取ります。 output(新しいリスト)とnum(空文字列)を用意します。- 文字列
sの各文字iに対して処理を行います。iがアルファベットの場合:numを整数に変換してoutputの末尾に追加し、続けて文字iも追加します。その後、numを空文字列に戻します。iが数字の場合:numにiを連結していきます(これにより「12」のような複数桁の数値にも対応できます)。
next()メソッドを定義します。hasnext()が真である場合、outputの先頭から出現回数countと文字letterを取り出し、countを 1 減らします。減算後のcountが 0 より大きければoutput[0]を更新し、そうでなければ先頭の2要素(回数と文字のペア)をリストから削除します。最後にletterを返します。hasnext()メソッドを定義します。outputのサイズが 0 でなければTrueを、空であればFalseを返します。
実装例
以下の実装を見ると、より理解が深まります。
class RunLengthIterator:
def __init__(self, s):
self.output = []
num = ""
for i in s:
if i.isalpha():
self.output.append(int(num))
self.output.append(i)
num = ""
else:
num += i
def next(self):
if self.hasnext():
count = self.output[0]
letter = self.output[1]
count -= 1
if count > 0:
self.output[0] -= 1
else:
self.output = self.output[2:]
return letter
def hasnext(self):
if len(self.output) != 0:
return True
return False
s = "2b1a"
obj = RunLengthIterator(s)
print(obj.next())
print(obj.hasnext())
print(obj.next())
print(obj.next())
print(obj.hasnext())
入力
"2b1a"
obj = RunLengthIterator(s)
obj.next()
obj.hasnext()
obj.next()
obj.next()
obj.hasnext()
出力
b
True
b
a
False
動作のポイント
コンストラクタでは、符号化文字列を「出現回数」と「文字」が交互に並ぶリストへと展開しています。例えば "2b1a" なら [2, 'b', 1, 'a'] という形式になります。next() が呼ばれるたびに先頭のカウントを減らし、カウントが尽きたペアはリストから取り除くことで、元の文字列を1文字ずつ正しく復元できる仕組みです。各操作はリストの先頭部分のみを扱うため、シンプルでありながら効率的な実装になっています。
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