Python SciPyのインストール方法を徹底解説!目的別に選べる5つの導入方法
Pythonで科学技術計算を行う際に欠かせないライブラリが「SciPy」です。SciPyは数値解析・最適化・統計処理など幅広い機能を提供しますが、初めて導入する方にとっては「どの方法でインストールすればよいのか」迷うことも多いでしょう。
この記事では、SciPyをインストールできる代表的な5つの方法を、それぞれの特徴とあわせてわかりやすく解説します。自分の環境やスキルレベルに合った方法を選ぶ参考にしてください。
1. 科学技術計算向けPythonディストリビューションを使う
科学技術計算向けのPythonディストリビューションには、Python本体に加えて、よく使われるパッケージが最初から同梱されています。最大のメリットは設定の手間がほとんどなく、ほぼすべての環境で動作することです。ここでは特におすすめの3つのディストリビューションを紹介します。
Anaconda(アナコンダ)
Anacondaは無料で利用できるPythonディストリビューションで、Windows・macOS・Linuxの主要OSに対応しています。PythonおよびRのパッケージが1,500以上収録されており、豊富なライブラリ群も利用可能です。初心者にとって最も扱いやすい選択肢といえるでしょう。
WinPython
WinPythonも無料のPythonディストリビューションで、科学技術計算用パッケージに加えて、高機能なエディタ「Spyder IDE」が付属しています。名前の通りWindows専用であり、他のOSでは利用できません。
Pyzo
Pyzoも無料で使えるPythonディストリビューションです。AnacondaとIEP(対話型開発環境)をベースとしており、Windows・macOS・Linuxといった主要OSすべてに対応しています。
2. pipでインストールする
pipはPythonに標準で組み込まれているパッケージ管理システムです。公式パッケージのインストール・更新・削除をコマンド一つで行えます。以下のコマンドを実行すると、SciPyとあわせてNumPyやMatplotlibなど、データ分析に役立つパッケージもまとめてインストールできます。
python -m pip install --user numpy scipy matplotlib ipython jupyter pandas sympy nose
すでにPython環境がある方にとっては、最も手軽で一般的な方法です。
3. システムのパッケージマネージャーを使う
LinuxやmacOSでは、OS標準のパッケージマネージャーを利用して主要なPythonパッケージをインストールできます。OSごとのコマンドは以下の通りです。
Ubuntu / Debianの場合
apt-getコマンドを使用します。
sudo apt-get install python-numpy python-scipy python-matplotlib ipython ipython-notebook python-pandas python-sympy python-nose
Fedora 22以降の場合
dnfコマンドを使用します。
sudo dnf install numpy scipy python-matplotlib ipython python-pandas sympy python-nose atlas-devel
Mac OSの場合
Macportsを利用している場合は、次のコマンドを実行します。
sudo port install py35-numpy py35-scipy py35-matplotlib py35-ipython +notebook py35-pandas py35-sympy py35-nose
Homebrewを利用している場合(SciPyエコシステムの対応範囲は一部不完全である点に注意)は、以下のコマンドを使用します。
brew install numpy scipy ipython jupyter
4. ソースパッケージからインストールする
この方法は、開発に関わる方に最適です。ソースパッケージからインストールすれば、開発版を入手したり、必要に応じてソースコード自体を改変したりすることができます。SciPyのソースパッケージは公式サイトからダウンロードできます。
5. バイナリファイルからインストールする
パッケージのバイナリファイルを直接入手してインストールする方法もあります。バイナリファイルはGitHub、PyPI、またはサードパーティのリポジトリから取得できます。たとえばUbuntuには公式のパッケージリポジトリがあり、そこから個別のバイナリをダウンロードしてインストールできます。
まとめ:自分に合ったインストール方法を選ぼう
SciPyのインストール方法は大きく分けて5つあります。
- 初心者におすすめ: Anacondaなどのディストリビューション
- 手軽さ重視なら: pipコマンドでのインストール
- Linux / macOSユーザーなら: システムのパッケージマネージャー
- 開発者向け: ソースパッケージやバイナリファイルからの導入
特別な理由がない限り、まずはAnacondaまたはpipによるインストールを試すのがおすすめです。環境に合わせて最適な方法を選び、快適な科学技術計算ライフを始めましょう。
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