Java 9でHTML5準拠のJavadocドキュメントを生成する方法
Java 9より前のバージョンでは、特定のパッケージ、クラス、インターフェース、メソッドに関する情報を調べるには、Googleなどの検索エンジンを使って探す必要がありました。しかしJava 9からは、Javadoc自体に検索機能が組み込まれ、生成されるAPIドキュメントの出力もHTML5標準に準拠するようになりました。
この記事では、実際にサンプルを作成しながら、Java 9でHTML5準拠のJavadocを生成する手順を解説します。
サンプルファイルの作成
まず、「C:/JAVA」フォルダ内に「JavaDocTest.java」というファイルを作成します。コードには、Javadocコメントとしてメソッドの説明やパラメータ情報を記述しておきます。
public class JavaDocTest {
/**
* Tutorialspoint を出力するために実行されるデフォルトメソッド
* @param args コマンドライン引数
*/
public static void main(String args[]) {
System.out.println("Tutorialspoint");
}
}
-html5オプションによるドキュメント生成
Java 9で生成されるドキュメントは、HTML5標準との互換性を持っています。JDK 9のjavadocコマンドに「-html5」オプションを指定することで、生成されるドキュメントがHTML5標準をサポートするようになります。
以下のコマンドを実行して、ドキュメントを生成してみましょう。
C:\JAVA>javadoc -d C:/JAVA -html5 JavaDocTest.java
Loading source file JavaDocTest.java...
Constructing Javadoc information...
Standard Doclet version 9.0.4
Building tree for all the packages and classes...
Generating C:\JAVA\JavaDocTest.html...
Generating C:\JAVA\package-frame.html...
Generating C:\JAVA\package-summary.html...
Generating C:\JAVA\package-tree.html...
Generating C:\JAVA\constant-values.html...
Building index for all the packages and classes...
Generating C:\JAVA\overview-tree.html...
Generating C:\JAVA\index-all.html...
Generating C:\JAVA\deprecated-list.html...
Building index for all classes...
Generating C:\JAVA\allclasses-frame.html...
Generating C:\JAVA\allclasses-noframe.html...
Generating C:\JAVA\index.html...
Generating C:\JAVA\help-doc.html...
このコマンドを実行すると、「C:/JAVA」フォルダの下に以下のようなドキュメントページが生成されます。
- JavaDocTest.html: クラスごとのAPIドキュメント
- package-summary.html: パッケージの概要ページ
- overview-tree.html: 全パッケージとクラスの階層ツリー
- index-all.html: 検索用のインデックスページ
生成された「index.html」をブラウザで開くと、画面右上に検索ボックスが表示されていることが確認できます。ここにクラス名やメソッド名を入力すれば、Googleで検索することなく、APIドキュメント内だけで目的の情報を素早く見つけられます。
まとめ
Java 9のJavadocツールは、-html5オプションを付けるだけでHTML5準拠のモダンなドキュメントを生成でき、さらに組み込み検索機能により、APIリファレンスの利便性が大幅に向上しました。従来のように外部検索エンジンに頼ることなく、開発者はローカルのドキュメントだけで効率的に情報を参照できます。
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