MySQLの複合インデックスで低速クエリを高速化する方法
複合インデックス(Composite Index)とは
まず、複合インデックスの基本について確認しておきましょう。
- 複合インデックスとは、複数のカラムに対して設定されるインデックスのことです。
- 「マルチカラムインデックス(複数カラムインデックス)」とも呼ばれます。
- MySQLでは、最大16カラムまでを含む複合インデックスを作成できます。
- クエリオプティマイザは、インデックスに含まれるすべてのカラムを条件として参照するクエリに対して、複合インデックスを活用します。
- さらに、インデックスの先頭カラムのみ、あるいは先頭の2カラムのみを条件とするクエリに対しても使用できます。
- インデックス定義時にカラムを適切な順序で指定しておけば、1つの複合インデックスだけで同じテーブルに対する複数の種類のクエリを高速化できます。
この「カラムの順序」が複合インデックス設計の最重要ポイントです。左端のカラムから順に検索条件が一致する場合にのみインデックスが活用されるため、実際のクエリのWHERE句を分析した上で、カラムの並び順を決定することが推奨されます。
複合インデックスの作成方法
テーブル作成時に定義する
テーブルを作成するタイミングで複合インデックスを定義する場合は、以下のようなCREATE TABLE文を使用します。
CREATE TABLE table_name ( c1 data_type PRIMARY KEY, c2 data_type, c3 data_type, c4 data_type, INDEX index_name (c2,c3,c4) );
上記の例では、c2、c3、c4の3カラムから構成される複合インデックスを作成しています。
既存のテーブルに追加する
すでに存在するテーブルに複合インデックスを後から追加したい場合は、CREATE INDEX文を使用します。
CREATE INDEX index_name ON table_name(c2,c3,c4);
このように、運用中のテーブルに対しても柔軟にインデックスを追加できます。
複合インデックスで低速クエリを高速化するポイント
続いて、複合インデックスを活用して低速なクエリを高速化するための実践的なポイントを紹介します。
- クエリの実行速度は、実行にかかる時間(継続時間)によって評価されます。
- インデックスヒントを使用することで、クエリの実行速度を向上させられます。
- MySQLオプティマイザに適切な判断を任せることで、最適なインデックスが選択されます。
- ただし、インデックスヒントの指定は、WHERE句の内容が固定された静的なクエリに対してのみ行うべきです。
- WHERE句が動的に変化するクエリに対してヒントを指定すると、オプティマイザの最適化処理が妨げられ、かえってパフォーマンスが悪化する恐れがあります。
- FORCE INDEX句はUSE INDEX (index_list)と同様に動作しますが、加えて「テーブルスキャンは高コストな処理である」という扱いになります。
- そのため、指定したインデックスではテーブル内の行を特定できない場合にのみ、テーブルスキャンが実行されます。
まとめ
複合インデックスは、複数カラムを組み合わせた検索条件を持つクエリのパフォーマンスを大幅に改善できる強力な機能です。カラムの並び順を意識した設計を行い、必要に応じてインデックスヒントやFORCE INDEXを適切に活用することで、低速クエリの高速化を実現できます。
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