MySQLで読み取り/書き込み比率を確認するコマンドとは?
MySQLで読み取りと書き込みの比率を確認するには、SHOW STATUSコマンドを使用します。このコマンドを実行することで、各SQLコマンドの実行回数を取得でき、そこから読み取り/書き込み比率を算出できます。
ケース1:すべてのコマンド統計を取得する
読み取り/書き込み比率を含むすべての統計情報を取得するには、以下の構文を使用します。
SHOW STATUS LIKE 'Com_%';
このクエリは「Com_」で始まるすべてのステータス変数を返します。各変数は対応するSQLコマンドが実行された累計回数を表しており、Com_select(読み取り)とCom_insert、Com_update、Com_delete(書き込み)の値を比較することで、サーバーへの負荷の傾向を把握できます。
ケース2:挿入・更新・選択・削除の比率を取得する
INSERT、UPDATE、SELECT、DELETEの実行回数だけを絞り込んで確認したい場合は、以下の構文を使用します。
SHOW GLOBAL STATUS WHERE Variable_name = 'Com_insert' OR Variable_name = 'Com_select' OR Variable_name = 'Com_update' OR Variable_name = 'Com_delete';
実行例
上記の構文はそのまま実行できます。実際のクエリは以下の通りです。
mysql> SHOW GLOBAL STATUS WHERE Variable_name = 'Com_insert' OR Variable_name
= 'Com_select' OR
-> Variable_name = 'Com_update' OR Variable_name = 'Com_delete';
出力結果
+---------------+-------+ | Variable_name | Value | +---------------+-------+ | Com_delete | 5 | | Com_insert | 340 | | Com_select | 286 | | Com_update | 13 | +---------------+-------+ 4 rows in set (0.00 sec)
すべての統計情報を確認する場合
サーバー上で実行されたすべてのコマンドの統計を確認したい場合は、以下のクエリを実行します。
mysql> SHOW STATUS LIKE 'Com_%';
出力例(主要な項目のみ抜粋):
+--------------------+-------+ | Variable_name | Value | +--------------------+-------+ | Com_change_db | 1 | | Com_create_table | 6 | | Com_delete | 0 | | Com_insert | 42 | | Com_select | 27 | | Com_set_option | 3 | | Com_show_status | 3 | | Com_show_variables | 2 | | Com_update | 0 | | ... | ... | +--------------------+-------+ 168 rows in set (0.04 sec)
実際の出力には、ALTER、CREATE、DROP、GRANTなど、サーバーが起動して以降に実行されたすべてのSQLコマンドの累計実行回数が168行分表示されます。値が0の項目は、該当するコマンドがまだ実行されていないことを示します。
読み取り/書き込み比率の計算方法
取得した値をもとに、以下のように比率を計算できます。
- 読み取り数:
Com_selectの値 - 書き込み数:
Com_insert+Com_update+Com_deleteの合計
例えば、Com_select = 286、Com_insert = 340、Com_update = 13、Com_delete = 5 の場合、書き込み数は 340 + 13 + 5 = 358 となり、読み取り:書き込み比は約 286:358(約 0.8:1)です。この数値が高いほど書き込み負荷の高いシステムであることを意味します。
SHOW STATUSとSHOW GLOBAL STATUSの違い
SHOW STATUSは現在のセッション(自分の接続)の統計のみを返すのに対し、SHOW GLOBAL STATUSはサーバー全体(すべての接続)の累計統計を返します。本番環境でサーバー全体の読み取り/書き込み傾向を分析する場合は、GLOBALを付与したクエリを使用することをおすすめします。
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