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セキュリティ識別子の原則とは?一意識別子の取り扱いルールを解説

セキュリティ識別子(一意識別子)とは

一意識別子(ユニーク識別子)とは、行政機関がその業務の目的で個人を特定するために割り当てる固有の番号のことです。例えば、税務番号、運転免許証番号、データセット識別子などが挙げられます。

識別子の原則の目的

この原則は、行政機関間での一意識別子の共有を制限するものです。複数の機関にまたがるデータ照合(クロスマッチング)に悪用され得る「統合的な個人の識別子」が作成されることを防ぎ、個人のプライバシーを保護するセーフガードとして機能します。主な内容は以下の通りです。

1. 一意識別子の割り当ての制限

行政機関は、自らの機能を効率的に遂行するためにどうしても必要な場合を除き、個人に対して新たに一意識別子を割り当ててはなりません。

2. 他機関が発行した識別子の採用の制限

行政機関は、他の機関が個人に割り当てた一意識別子を採用してはなりません。ただし、以下の場合は例外とされます。

  • 自機関の機能を効率的に遂行するために不可欠である場合
  • 本人から採用についての同意を得ている場合
  • アウトソーシング先の機関が、サービス契約に基づく委託元への責任の一環として、委託先サービス提供者が生成した一意識別子を受け入れる場合

3. 識別子の利用・開示の制限

行政機関は、他の機関が個人に割り当てた一意識別子を、みだりに利用または開示してはなりません。例外的に認められるのは、以下のようなケースです。

  • 当該機関が他機関に対して負う義務を履行するために必要であり、かつ本人の同意を得ている場合
  • 収集時の目的(一次目的)以外の目的(二次目的)で個人情報を利用・開示する場合で、本人の同意を得ている場合

さらに、次のような事情がある場合にも、例外的な利用・開示が認められます。

  • 本人または第三者の生命・健康・安全に対する重大かつ差し迫った脅威、あるいは公衆衛生や公共の安全に対する深刻な危険を軽減・回避するために必要であると合理的に判断される場合
  • 違法行為が行われた、行われている、または行われるおそれがあると疑う相当な理由があり、その調査の一環として、あるいは関係者や当局への報告の一部として情報を利用・開示する場合

4. 法執行機関による利用の例外

法執行機関によって、またはその代理として行われる以下の活動にとって、利用または開示が合理的に不可欠であると判断される場合も、例外として認められます。

  • 犯罪または法令違反の予防、検出、調査、起訴、処罰
  • 犯罪収益の没収に関する法律の執行
  • 公共歳入の確保
  • 著しく不当な行為や法令で定められた行為の予防、検出、調査、是正
  • 裁判所または審判所における手続きの準備・実施、ならびにその決定の執行

5. サービス提供時の識別子の要求の禁止

行政機関は、法令によって必要とされているか授権されている場合、あるいは一意識別子が割り当てられた目的または直接関連する目的のためである場合を除き、個人がサービスを受ける条件として一意識別子の提示を要求してはなりません。

まとめ

セキュリティ識別子の原則は、一意識別子の安易な割り当てや機関間での共有を防ぐことで、個人を包括的に追跡可能な「統合識別子」の形成を阻止し、プライバシーを守る重要な仕組みです。各機関は、業務上の必要性、本人の同意、法執行といった限られた例外を除き、識別子の採用・利用・開示を行ってはならないとされています。

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