情報セキュリティにおけるネットワークの種類とは?LAN・WANなどの違いを徹底解説
情報セキュリティの分野では、ネットワークをその規模や用途、接続範囲に応じていくつかの種類に分類することができます。ネットワークの種類を正しく理解することは、適切なセキュリティ対策を選択するうえでも重要です。
本記事では、代表的な7つのネットワーク種類である「LAN」「MAN」「WAN」「VAN」「インターネット」「イントラネット」「エクストラネット」について、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。
1. LAN(ローカルエリアネットワーク/Local Area Network)
LANは、オフィス、企業、学校などの限られた小規模な範囲内でコンピュータを相互接続するネットワークです。家庭内ネットワーク、社内ネットワーク、校内ネットワークなど、特定の場所に限定して構築されるのが特徴です。
LANには有線タイプと無線タイプがあり、両方を組み合わせた構成も可能です。一般的にはイーサネットケーブルを使用して機器を接続し、ルーターやスイッチなどを介して複数のコンピュータをつなぎます。
例えば、自宅やオフィスに1台のルーターと数本のイーサネットケーブル、複数のパソコンを用意するだけでLANを構築できます。このネットワークでは、1台のコンピュータがサーバーとして動作し、他のコンピュータはクライアントとして機能する形がよく用いられます。
2. MAN(メトロポリタンエリアネットワーク/Metropolitan Area Network)
MANは、都市部を中心とした比較的広範囲な地理的エリアをカバーする高速ネットワークです。複数のLANをルーターや地域の電話交換線で接続することで構築されます。運営主体は民間企業の場合もあれば、地域の電話会社が提供するサービスとして運営される場合もあります。
3. WAN(ワイドエリアネットワーク/Wide Area Network)
WANは、国や大陸をまたぐような非常に広い地理的範囲をカバーするネットワークです。特定のオフィス、学校、都市にとどまらず、電話回線、光ファイバー、衛星通信などを利用して構築されます。
銀行や多国籍企業のような大規模組織が、世界中の支店や利用者との通信手段としてWANを活用しています。
4. VAN(付加価値ネットワーク/Value Added Network)
VANは、企業が電子データ交換(EDI)を実現したり、複数のネットワークサービスを利用したりするために契約して利用する民間の専用ネットワークサービスです。
VANは公衆網を基盤としながら、単なるデータ伝送に加えて、商用データベースやソフトウェアへのアクセス支援といった「付加価値」を提供する点が大きな特徴です。
5. インターネット
インターネットは、世界中の大小さまざまなネットワークが相互接続された、地球規模の「ネットワークのネットワーク」です。数百万台規模のコンピュータがつながる、世界最大のグローバルネットワークといえます。
6. イントラネット
イントラネットは、TCP/IPやHTTPといった標準的なインターネットプロトコルを利用して、組織内部の限られたグループのみを接続する閉じたネットワークです。外部からはアクセスできないため、社内情報共有や業務システムの基盤として広く活用されています。
7. エクストラネット
エクストラネットは「企業間イントラネット」とも表現されるネットワークで、企業のイントラネットに対して、認証された特定の外部ユーザー(取引先など)に限定的かつ安全なアクセスを許可する仕組みです。
つまり、信頼できる相手だけに管理されたアクセスを提供するイントラネットの拡張形といえます。イントラネットとエクストラネットは、それぞれLAN(ローカルエリアネットワーク)とWAN(ワイドエリアネットワーク)のWebベースの類似概念と考えることもできます。
まとめ
ネットワークは、カバーする範囲や目的に応じてLAN、MAN、WAN、VAN、インターネット、イントラネット、エクストラネットといった多彩な種類に分けられます。それぞれの特性を理解することは、情報セキュリティにおける適切な設計と対策の第一歩です。自組織の規模や業務内容に合ったネットワーク形態を選び、必要なセキュリティレベルを確保しましょう。
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