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情報セキュリティにおけるリスク分析とは?基本概念と7つの実践ステップを解説

リスク分析とは

リスク分析とは、特定の行動やイベントに関連するリスクを検討・評価するプロセスを指します。情報技術、プロジェクト、セキュリティ問題など、リスクを定量的・定性的な両面から分析できるさまざまな場面で活用されています。

情報セキュリティの分野では、組織が保有する資産に対する脅威と脆弱性を明らかにし、適切な対策の優先順位を決めるための基盤として、リスク分析が極めて重要な役割を果たします。

リスク分析プロセスの7つのステップ

1. リスク評価チームの編成

まず、リスク評価チームを結成します。チームは評価結果の収集・分析・文書化を行い、その成果を経営層へ報告する責任を担います。チーム編成の際には、人事、管理プロセス、自動化システム、物理セキュリティなど、活動のワークフローに関する各側面をカバーできるメンバー構成にすることが重要です。

2. 評価プロジェクトの範囲設定

評価チームは、作業の初期段階で以下の事項を明確にしておく必要があります。

  • 評価プロジェクトの目的
  • 評価対象となる部門や業務機能
  • チームメンバー各自の責任範囲
  • インタビュー対象となる担当者
  • 使用する基準・規格
  • 確認すべき文書や運用手順

3. 評価対象資産の特定

資産には、人材、ハードウェア、ソフトウェア、データ(機密度や重要度の区分を含む)、施設、そしてそれらを保護する既存の管理策などが含まれます。スコープとして定めた評価プロジェクトに関連するすべての資産を漏れなく洗い出すことが、このステップの鍵となります。

4. 潜在的な損失の分類

次に、資産への何らかの損害によって生じ得る損失を特定します。損失は、物理的破損、サービス拒否(DoS)、改ざん、不正アクセス、情報漏えいなどから発生し得ます。さらに、組織の信頼性の低下のような無形の損失も含まれる点に注意が必要です。

5. 脅威と脆弱性の特定

脅威とは、脆弱性を悪用して資産を攻撃するイベント、手続き、活動、またはプロセスのことです。自然災害、偶発的な事故、人為的な過失、悪意ある人間による攻撃といった種類があり、具体例としては、停電、生物学的汚染や危険化学物質の流出、ハードウェア・ソフトウェアの故障、データの消失や完全性の喪失、妨害行為(サボタージュ)、盗難や器物破損などが挙げられます。

脆弱性とは、脅威に悪用される可能性のある弱点のことです。脆弱性は、データ収集プロセスにおいて、物理セキュリティ、環境、システムセキュリティ、通信セキュリティ、人的セキュリティ、計画、ポリシー、プロセス、管理体制、サポート体制などの観点から洗い出すことができます。

6. 既存の管理策(コントロール)の特定

管理策(コントロール)とは、脅威が脆弱性を悪用して資産を攻撃する可能性を低減するための保護手段です。ここでは、現時点で実施されている保護手段を把握し、今回の分析の前提のもとでそれらがどの程度有効であるかを判断します。

7. データの分析

最後に、これまでに収集したすべてのデータをもとに、対象資産に対する実際のリスクを判定します。分析方法の一例として、資産の一覧表を作成し、それぞれに対応する脅威、損失の種類、脆弱性を対応付けて可視化する手法があります。また、この分析では、潜在的な損失が発生し得る頻度の評価も併せて行うことが求められます。

まとめ

情報セキュリティにおけるリスク分析は、チーム編成から始まり、範囲設定、資産・損失・脅威・脆弱性・管理策の特定、そして最終的なデータ分析まで、体系的なプロセスで進められます。定量・定性の両面からリスクを正しく評価することで、組織は限られたリソースを効果的に配分し、必要なセキュリティ対策の優先順位を合理的に決定することが可能になります。

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