iOSアプリがフォアグラウンドかバックグラウンドかを判定する方法【NotificationCenter活用】
iOS開発において、アプリが現在フォアグラウンド(前面)で動作しているのか、バックグラウンド(背面)に移行したのかを把握することは非常に重要です。バックグラウンドでのダウンロード処理や、アプリが前面に復帰した際のイベント処理など、状態に応じた適切なハンドリングが求められるためです。
本記事では、NotificationCenter(通知センター)を使って、アプリのフォアグラウンド・バックグラウンドの状態変化を検知する方法を解説します。
NotificationCenterとは?
NotificationCenterは、登録されたオブザーバー(観察者)へ情報をブロードキャスト(一斉配信)するための通知ディスパッチ機構です。Appleの公式ドキュメントも参考にしてみてください。
参考:Apple公式ドキュメント – NotificationCenter
今回はこのNotificationCenterにオブザーバーを登録し、アプリの状態変化時に呼び出される処理を実装していきます。
実装手順
ステップ1:プロジェクトの作成
Xcodeを開き、「New Project」→「Single View Application」を選択して、新しいプロジェクトを作成します。ここではプロジェクト名を「ForegroundBackground」とします。
ステップ2:NotificationCenterのインスタンスを生成
viewDidLoad内で、NotificationCenterのデフォルトインスタンスを取得します。
let notificationCenter = NotificationCenter.default
ステップ3:バックグラウンド・フォアグラウンドのオブザーバーを登録
アプリが非アクティブになる直前に発火する willResignActiveNotification と、アクティブになった直後に発火する didBecomeActiveNotification の2つの通知に対して、オブザーバーを登録します。
notificationCenter.addObserver(self, selector: #selector(backgroundCall), name: UIApplication.willResignActiveNotification, object: nil) notificationCenter.addObserver(self, selector: #selector(foregroundCall), name: UIApplication.didBecomeActiveNotification, object: nil)
ステップ4:セレクターメソッドを実装
通知を受け取った際に呼び出されるメソッドを実装します。@objc属性を付けることで、セレクターとして指定できるようになります。
@objc func foregroundCall() {
print("App moved to foreground")
}
@objc func backgroundCall() {
print("App moved to background!")
}ステップ5:ブレークポイントを設定してアプリを実行
print文にブレークポイントを設定し、アプリを起動します。ホームボタンを押してバックグラウンドに移行したり、アプリに戻ったりすることで、それぞれの通知が正しく発火していることを確認できます。
完成コード
import UIKit
class ViewController: UIViewController {
override func viewDidLoad() {
super.viewDidLoad()
let notificationCenter = NotificationCenter.default
notificationCenter.addObserver(self, selector: #selector(backgroundCall), name: UIApplication.willResignActiveNotification, object: nil)
notificationCenter.addObserver(self, selector: #selector(foregroundCall), name: UIApplication.didBecomeActiveNotification, object: nil)
}
@objc func foregroundCall() {
print("App moved to foreground")
}
@objc func backgroundCall() {
print("App moved to background!")
}
}まとめ
NotificationCenterを活用することで、わずか数行のコードでアプリのフォアグラウンド・バックグラウンドの状態変化を簡単に検知できます。バックグラウンドタスクの制御や、アプリ復帰時のデータ再読み込みなど、実際のアプリ開発で幅広く応用できるテクニックなので、ぜひマスターしておきましょう。
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