RubyのArray#zipメソッド徹底解説!2つの配列をスマートに結合する方法
2つの配列を要素ごとに比較して、その違いを見つけたいと思ったことはありませんか?
あるいは、各インデックスごとに最大の数値を求めたい、キーのリストと値のリストを組み合わせてハッシュを作りたい――そんな場面にも出会うことがあるでしょう。
…これを「面倒な方法」で実装すると、次のようなコードになります。
例:冗長な書き方
a = [1,2,3,4,5]
b = [1,2,3,6,8]
c = a.map.with_index { |_, idx| [a[idx], b[idx]] }
# [[1, 1], [2, 2], [3, 3], [4, 6], [5, 8]]
確かに動作はしますが、あまり美しいコードとは言えませんよね。
しかも、何をしているのか理解するために一瞬立ち止まって考える必要があります。
Array#zipでコードを劇的にシンプルに
ここで登場するのが Array#zip(Enumerable#zip も同様)です!
例:zipを使った書き方
a = [1,2,3,4,5] b = [1,2,3,6,8] c = a.zip(b) # [[1, 1], [2, 2], [3, 3], [4, 6], [5, 8]]
おおっ!…ずっとスッキリしましたね。
そう思いませんか?
zip を知っていれば、コードを見た瞬間に何が行われているのか即座に理解できます。仮に初めて見る場合でも、ドキュメント(あるいはこの記事!)を少し読めばすぐに把握できるでしょう。
zip を使うもう一つの大きなメリットは、他の Enumerable メソッドと簡単にチェーン(メソッド連鎖)できる点です。
例:countメソッドとの組み合わせ
a = [1,2,3,4,5]
b = [1,2,3,6,8]
c = a.zip(b).count { |a,b| a == b }
# 3
このコードは、同じ位置に同じ要素がいくつ存在するかを正確にカウントして返します。
例:キーと値からハッシュを生成
前述したもう一つのテクニックとして、キーのリストと値のリストを結合してハッシュを作る方法があります。
a = %w(bacon coconut walnuts)
b = [100, 200, 300]
a.zip(b).to_h
# {"bacon"=>100, "coconut"=>200, "walnuts"=>300}
もう一つ例を見てみましょうか?
はい、どうぞ!
例:シーザー暗号の実装
letters = Array('a'..'z')
shift = 3
translation_map = letters.zip(letters.rotate(shift)).to_h
"hello".chars.map { |ch| translation_map[ch] }.join
これは古典的なシーザー暗号アルゴリズムを、わずか数行でエレガントに実装した例です。rotate で文字をずらし、zip と to_h で変換マップを作成するという流れが美しく表現されています。
まとめ
今回は、2つの配列を「結合」してさまざまな便利な処理を実現できる Array#zip メソッドについて学びました。要素ごとの比較、ハッシュの生成、暗号化処理など、応用範囲は非常に広いので、ぜひ日々のコーディングで活用してみてください 🙂
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