CSSの:lang()疑似クラスセレクターとは?使い方と実践的なサンプルコードを解説
CSSの:lang()疑似クラスセレクターは、要素に指定されたlang属性の値に基づいて要素を選択するためのセレクターです。これにより、コンテンツに関連付けられた特定の言語をターゲットにして、言語ごとに異なるスタイルを適用できます。多言語対応サイトでフォントや装飾を言語別に切り替えたい場合などに非常に便利な機能です。
構文(シンタックス)
:lang()疑似クラスの基本構文は以下の通りです。
:lang(言語コード){
/* スタイル宣言 */
}引数には「ja」(日本語)、「en」(英語)、「it」(イタリア語)といったBCP 47形式の言語タグを指定します。なお、:lang()はlang属性の継承も考慮してマッチングを行う点が、単純な属性セレクター[lang=...]との大きな違いです。
それでは、実際の使用例を見ていきましょう。
例1:段落要素と言語ラベルの表示
次の例では、p要素のlang属性の値に応じて、::after疑似要素を使って段落の後ろに言語名を自動的に表示しています。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
p:lang(it)::after {
padding: 20px;
content: '~ Italian';
font-style: italic;
}
p:lang(es)::after {
padding: 8px;
content: '~ Spanish';
font-style: italic;
}
p:lang(en)::after {
padding: 20px;
content: '~ English';
font-style: italic;
}
</style>
</head>
<body>
<p lang='it'>Bella ciao</p>
<p lang='en'>Nice hello</p>
<p lang='es'>Bueno adios</p>
</body>
</html>出力結果
各段落の末尾に、それぞれ「~ Italian」「~ English」「~ Spanish」というラベルが斜体で表示されます。このように、HTML側ではlang属性を付けるだけで、CSS側の条件分岐によって自動的に言語ラベルを出し分けられます。
例2:言語に応じた背景デザインの切り替え
続いて、より実践的な例として、div要素のlang属性に応じて、各国の国旗をイメージしたグラデーション背景を適用してみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
div{
margin: 10px;
padding: 10px;
text-align: center;
border: 1px solid black;
}
div:lang(it)::after {
padding: 20px;
content: '~ Italy';
font-style: italic;
}
div:lang(es)::after {
padding: 8px;
content: '~ Spain';
font-style: italic;
}
div:lang(nl)::after {
padding: 20px;
content: '~ Belgium';
font-style: italic;
}
div:lang(es){
background-image: linear-gradient(red 25%, yellow 25%, yellow 75%, red 75%);
}
div:lang(it){
background-image:linear-gradient(90deg, #00ae00 33.3%, white 33.3%, white 66.6%, red 66.6%);
}
div:lang(nl){
background-image:linear-gradient(90deg, black 33.3%, yellow 33.3%, yellow 66.6%, red 66.6%);
}
</style>
</head>
<body>
<div lang='it'>Rome</div>
<div lang='nl'>Brussels</div>
<div lang='es'>Madrid</div>
</body>
</html>出力結果
「Rome」のボックスにはイタリア国旗風の緑・白・赤の縦グラデーション、「Brussels」にはベルギー国旗風の黒・黄・赤の縦グラデーション、「Madrid」にはスペイン国旗風の赤・黄・赤の横グラデーションがそれぞれ適用され、各ボックスの後ろには国名が斜体で表示されます。
このように:lang()疑似クラスを使えば、JavaScriptに頼ることなく、HTMLのlang属性だけで言語ごとの見た目を柔軟に制御できます。アクセシビリティの観点からもlang属性の正しい設定は推奨されているため、:lang()と組み合わせた活用は多言語サイト制作において有効なテクニックといえるでしょう。
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