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PuTTYを強化する12の必須アドオン|高度なSSH管理を実現する拡張ツール徹底解説

PuTTYを強化する12の必須アドオン|高度なSSH管理を実現する拡張ツール徹底解説

PuTTYは、Windows環境で利用できる無料かつ軽量のSSHクライアントの中でも、特に高い評価を得ている定番ツールです。シンプルで安定した動作が魅力ですが、標準機能だけではカバーしきれない場面もあります。
本記事では、そんなPuTTYの弱点を補い、日々のサーバー管理業務を効率化する12個の強力なアドオンを、スクリーンショット付きで詳しく紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分のワークスタイルに最適なものを見つけてください。

1. PuTTY Connection Manager(タブ形式でセッションを一元管理)

PuTTYCMは、複数のPuTTYセッションを1つのウィンドウ内でタブ表示できる便利なアドオンです。初回起動時に元のPuTTYの実行ファイルの場所を指定する必要があり、動作には.NET Framework 2.0のインストールが求められます。

注意: セッションがタブとして開かれず、別ウィンドウで起動してしまう場合は、「Tools → Options」メニューから「Enable additional timing for PuTTY capture (ms)」にチェックを入れ、値を300msに設定してみてください。これにより、下図のようにPuTTYウィンドウがタブ内に表示されるようになります。

PuTTYを強化する12の必須アドオン|高度なSSH管理を実現する拡張ツール徹底解説

図:複数のタブでセッションを管理するPuTTY Connection Manager

2. PuTTYcyg(Cygwinを快適なターミナルで操作)

Cygwinユーザーなら絶対に押さえておきたいアドオンです。PuTTYcygを使えば、PuTTYをローカルのCygwinターミナルとして利用できます。Windows上のCygwinは、デフォルトのMS-DOS風ウィンドウが見た目も操作性も今ひとつと感じる方が多いはず。PuTTYcygなら、見慣れたPuTTYのインターフェースでCygwinを快適に操作できます。

設定方法は簡単です。「Connection type」で「cygterm」ラジオボタンを選択し、「Command(use – for login shell)」欄にハイフン(-)を入力するだけで、PuTTY経由でローカルのCygwinに接続できます。

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図:Cygtermオプションを選択したPuTTYcyg

3. PuTTYtray(トレイ最小化&セッションのファイル保存)

PuTTYtrayを使うと、PuTTYウィンドウをWindowsのシステムトレイに最小化できます。また、標準のPuTTYがセッション情報をレジストリに保存するのに対し、PuTTYtrayでは「Sessions from file」というラジオボタンが追加されており、セッション情報をファイルとして保存できます。PCの乗り換え時などにセッション情報を移行したい場合に非常に便利です。

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図:「Session from file」オプションを備えたPuTTYtray

4. PuttyTabs(フローティングバーでセッション切り替え)

PuttyTabsは、開いているPuTTYセッションをタブ形式で一覧表示するフローティングバーを提供します。タブをクリックするだけで、該当するセッションを前面に切り替えられます。初回起動時に元のPuTTYの場所を指定すると、Windowsレジストリから利用可能な全セッションを読み込みます。動作には.NET Framework 2.0が必要です。

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図:複数タブを表示したPuTTYTabs

5. Quest PuTTY(Active Directoryシングルサインオン対応)

Quest Softwareが手掛けたこのバージョンは、Active Directory(GSSAPI Kerberos)によるシングルサインオン機能をPuTTYに追加しています。MicrosoftのSecurity Service Provider Interface(SSPI)を使用しており、これはGSSAPIのMicrosoft実装で、ワイヤ互換性があります。「Connection → SSH」配下に新しいメニュー項目「GSSAPI」が追加されます。

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図:GSSAPIオプションを備えたQuest PuTTY

6. Modified PuTTY(レジストリ不要のセッション管理)

この改変版PuTTYは、セッション情報をレジストリではなくフォルダ内のファイルに保存します。既にレジストリに保存済みのセッションがある場合もそれらを表示し、[registry]というラベルで区別されます。新規セッションを作成すると、putty.exeと同じフォルダ内に「session」サブフォルダが自動生成され、すべてのセッションがそこにファイルとして格納されます。

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図:レジストリとファイル両方のセッションを表示するModified PuTTY

7. PocketPuTTY(モバイル端末向けSSHクライアント)

PocketPuTTYは、Windows Mobile 2003/5.0上で動作するPuTTYのモバイル版です。筆者はBlackBerryを入手して以降、Windows Mobile搭載のDell Aximを使わなくなったため、実際には試していません。PocketPuTTYやその他のモバイル版PuTTYを使ったことがある方は、ぜひフィードバックをお寄せください。

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図:Windows Mobile向けPocketPuTTY

注意: BlackBerryスマートフォンをご利用の場合は、BlackBerry向けPuTTYチュートリアルを参照してインストールと設定を行ってください。

8. portaPuTTY(デフォルトでファイル保存)

portaPuTTYは、セッション情報をWindowsレジストリではなく、デフォルトでファイルに保存する改変版PuTTYです。セッションファイルは.putty/sessionsフォルダの下に格納され、.puttyフォルダはputty.exeと同じディレクトリ内に自動作成されます。

9. PuTTY Portable(USBドライブで持ち運べるPuTTY)

PuTTY PortableはPortableAppsスイートの一部として提供されています。USBドライブから直接PuTTYを起動でき、セッション情報も一緒に持ち運べるため、出先のPCでも普段どおりの環境で作業できます。

10. PuTTY Launchy Plugin(キーボードだけでセッション起動)

Windows向けオープンソースのキーストロークランチャー「Launchy」をお使いの方におすすめです。PuTTY Launchy Pluginを導入すれば、LaunchyからPuTTYセッションを簡単に起動できます。「ssh」または「putty」と入力してTabまたはスペースキーを押すとセッション一覧が表示され、目的のセッションを選択するだけで自動的にそのセッションが起動します。

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図:PuTTY Launchy Plugin。「ssh」入力後にTabキーを押した画面

11. PuTTY Session Manager(フォルダ整理&ホットキー割り当て)

PuTTY Session Manager(PSM)を使うと、PuTTYセッションをフォルダ単位で整理し、ホットキーを割り当てられるようになります。動作にはMicrosoft .NET 2.0が必要です。システムトレイのPSMアイコンを右クリックし、「Session Hotkeys」を選択することで、各セッションへのホットキー割り当てが可能です。

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図:セッションホットキーを設定するPuTTY Session Manager

フォルダを作成するには、対象のPuTTYセッションを右クリックし、「Session Management → New Folder」を選択します。既存のセッションをフォルダへ移動するには、ドラッグ&ドロップするだけで完了です。

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図:サブフォルダ内に整理されたセッション

12. PuTTY Command Sender(複数サーバーへ一括コマンド送信)

PuTTYCS(PuTTY Command Sender)は、複数サーバーへの同じ操作を一括実行できる生産性向上ツールです。複数のPuTTYウィンドウに対して、UNIXコマンドを同時に送信できます。ログファイルの確認、ファイルのバックアップ、プロセスの起動・停止、ファイルコピーなど、複数サーバーで実施していた反復作業を、コマンドを一度実行するだけで済ませられます。

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図:PuTTYCSから複数のPuTTYセッションへコマンドを送信

以上、PuTTYを強化する12個のアドオンを紹介しました。タブ管理、セッションの持ち運び、一括コマンド送信など、用途に応じて組み合わせれば、WindowsでのSSH作業はさらに快適になります。まずは気になったものから試してみてはいかがでしょうか。

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