RAID 0・1・5・10の違いを図解でわかりやすく解説【初心者向けガイド】
RAIDとは「Redundant Array of Inexpensive (Independent) Disks」の略称で、複数のディスクを組み合わせて性能や信頼性を向上させる技術です。
実際の運用では、以下の4つのRAIDレベルが最も広く使われています。
- RAID 0
- RAID 1
- RAID 5
- RAID 10(RAID 1+0とも呼ばれます)
本記事では、これらのRAIDレベルの主な違いを、理解しやすい図とともに詳しく解説します。
図の見方について
以降の図では、以下の記号を使用しています。
- A、B、C、D、E、F … データブロックを表します
- p1、p2、p3 … パリティ(誤り訂正用データ)を表します
RAIDレベル0(ストライピング)

RAID 0は「ストライピング」と呼ばれる方式で、データを複数のディスクに分散して書き込みます。押さえておくべきポイントは以下の通りです。
- 最低2台のディスクが必要
- 優れたパフォーマンス(ブロックがストライピングされるため)
- 冗長性なし(ミラーリングもパリティもない)
- 1台でも障害が発生すると全データが失われるため、重要なシステムには使用しないこと
RAIDレベル1(ミラーリング)

RAID 1は「ミラーリング」と呼ばれる方式で、同じデータを2台以上のディスクに同時に書き込みます。押さえておくべきポイントは以下の通りです。
- 最低2台のディスクが必要
- 良好なパフォーマンス(ストライピングもパリティもなし)
- 優れた冗長性(ブロックがミラーリングされるため)
- 容量効率は50%と低いが、シンプルで信頼性の高い構成
RAIDレベル5(分散パリティ)

RAID 5は、データとパリティ情報をすべてのディスクに分散して格納する方式です。押さえておくべきポイントは以下の通りです。
- 最低3台のディスクが必要
- 良好なパフォーマンス(ブロックがストライピングされるため)
- 良好な冗長性(パリティが分散配置されるため)
- 性能と冗長性を両立できる最もコストパフォーマンスに優れた選択肢
- 読み取り処理が多いデータベース(DB)に適しています。ただし書き込み操作は遅くなる傾向があります
RAIDレベル10(ストライピング+ミラーリング)

RAID 10は、ミラーリング(RAID 1)したディスク群をさらにストライピング(RAID 0)で組み合わせたハイブリッド構成です。押さえておくべきポイントは以下の通りです。
- 最低4台のディスクが必要
- 「ミラーのストライプ(stripe of mirrors)」とも呼ばれます
- 優れた冗長性(ブロックがミラーリングされるため)
- 優れたパフォーマンス(ブロックがストライピングされるため)
- コストを気にしないのであれば、ミッションクリティカルなアプリケーション(特にデータベース)にとって最良の選択肢
まとめ:用途別の選び方
| RAIDレベル | 必要最小ディスク数 | 性能 | 冗長性 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|---|
| RAID 0 | 2台 | ◎ | × | 一時的な作業領域など |
| RAID 1 | 2台 | ○ | ◎ | OSドライブなど重要データ |
| RAID 5 | 3台 | ○ | ○ | 読み取り中心のDB・ファイルサーバー |
| RAID 10 | 4台 | ◎ | ◎ | ミッションクリティカルなDB |
コストと性能・信頼性のバランスを考慮し、システムの要件に応じて最適なRAIDレベルを選択することが重要です。
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