ステップバイステップガイド:EPELリポジトリを使ってCentOS/RHELにTripwire IDSをインストールする方法
Tripwireは、ファイルシステムに対する不正な変更を検出するためにシステム上で動作する、広く利用されているLinux向け侵入検知システム(IDS)です。サーバーのセキュリティ維持において、重要なファイルや設定の改ざんをいち早く発見できる強力なツールです。
CentOSやRHELの公式リポジトリにはTripwireが含まれていませんが、EPELリポジトリを利用することで簡単にインストールできます。
1. EPELリポジトリのインストール
まず、以下のコマンドを実行して、CentOS/RHELシステムにEPELリポジトリをインストールします。
# yum install epel-release
2. システムのアップデート
EPELリポジトリのインストール後、以下のコマンドでシステムを最新の状態に更新しておきましょう。
# yum update
3. Tripwire IDSのインストール
アップデートが完了したら、次のコマンドでTripwire IDSをインストールします。
# yum install tripwire
Ubuntu/Debianにインストールする場合
幸い、UbuntuやDebianではTripwireが標準リポジトリに含まれているため、以下のコマンドだけでインストールできます。
$ sudo apt update $ sudo apt install tripwire
Tripwireキーの作成
Ubuntu/Debianでは、インストール中にサイトキーとローカルキーのパスフレーズ入力および確認を求められます。これらのキーは、Tripwireが自身の設定ファイルを保護するために使用されます。
一方、CentOS/RHELでは、以下のコマンドを実行してTripwireのキーを作成し、サイトキーとローカルキーそれぞれにパスフレーズを設定する必要があります。
# tripwire-setup-keyfiles
Tripwireデータベースの初期化
システムの検証を行うためには、次のコマンドでTripwireデータベースを初期化します。データベースがまだ初期化されていない段階では、大量の誤検出(false positive)警告が表示される点に注意してください。
# tripwire --init
整合性チェックの実行とレポートの確認
最後に、設定内容を確認するためにTripwireのシステムレポートを生成しましょう。チェックコマンドのすべてのオプションを一覧表示したい場合は、--helpスイッチを使用します。
# tripwire --check --help # tripwire --check
チェックコマンドの実行が完了したら、/var/lib/tripwire/report/ディレクトリ内にある拡張子.twrのレポートファイルを、お好みのテキストエディタで開いて内容を確認します。ただし、その前にテキスト形式へ変換しておく必要があります。
# twprint --print-report --twrfile /var/lib/tripwire/report/tecmint-20170727-235255.twr > report.txt # vi report.txt
まとめ
以上で、LinuxサーバーへのTripwireのインストールは完了です。これでTripwire IDSを自由に設定・運用できるようになったはずです。定期的な整合性チェックを自動化(Cronなどでスケジュール)すれば、ファイル改ざんの早期検知につながり、サーバーセキュリティの強化に大きく役立ちます。
本チュートリアルは、経験豊富なLinuxシステム管理者のチームによって、高い品質基準を満たすように作成されています。
-
Bashの「実行」と「source」の違いを徹底解説!シェバン・フォーク・環境変数の仕組み
この記事では、Bashでスクリプトを実行する場合とsourceコマンドで読み込む場合の違いについて、内部で何が起こっているのかを詳しく解説します。まずは、スクリプトの呼び出し方によってプログラムがどのように処理されるのかを理解していきましょう。 補足: スクリプトに拡張子を付けるかどうかは動作に影響しません。拡張子がなくても問題なく実行できます。 シェバン(#!)とは 基本的に、すべてのスクリプトはシェバン(#!)と呼ばれる行から始まります。Bashでは#(ハッシュ)記号はコメントとして解釈されますが、シェバンには特別な意味があります。シェバンは、指定されたインタプリタにプログラムの実行を委ね
-
Nagios 3.0でリモートLinuxホストを監視する方法:初心者向けステップバイステップ完全ガイド
前回の記事「Nagios 3.0 ジャンプスタートガイド」では、Red HatサーバーにおけるNagios 3.0の概要、インストール、設定について解説しました。今回から3回にわたり、リモートLinuxホストおよびその上で稼働する各種サービスの監視方法を詳しく説明していきます。その他のNagios関連記事も併せてご覧ください。本記事の目次I. 概要II. リモートホストにNagiosプラグインとNRPEをインストールするステップIII. Nagios監視サーバー側で行う設定ステップI. 概要Nagios(nagios-serverにインストールされたもの)が、リモートLinuxホスト上のサービ