Watchmanとは?Linuxでファイル・ディレクトリの変更を効率的に監視する方法
Watchmanは、Facebookが開発したオープンソースのクロスプラットフォーム対応ファイル監視サービスです。ファイルやディレクトリの変更を監視し、変更が発生した際に記録やアクションを実行できます。Linux、OS X、FreeBSD、Solarisで動作し、クライアントサーバーモデルを採用している点が特徴です。また、Linuxカーネルのinotify機能を利用することで、強力かつ高精度な通知を実現しています。
Watchmanの主な特徴
- 1つ以上のディレクトリツリーを再帰的に監視できる
- 監視対象の各ディレクトリは「root(ルート)」と呼ばれる
- コマンドラインまたはJSON形式の設定ファイルで構成可能
- 変更内容をログファイルに記録する
- root内で発生するファイル変更のサブスクリプション(購読)に対応
- 前回確認時以降のファイル変更履歴や、ツリーの現在の状態をクエリできる
- プロジェクト全体をまとめて監視できる
本記事では、Linux環境にwatchmanをインストールし、ファイルの変更を監視・記録する方法を解説します。さらに、ディレクトリの変更を検知してスクリプトを自動実行する方法についても簡単に紹介します。
LinuxへのWatchmanのインストール
watchmanはソースコードからビルドしてインストールします。まず、以下のコマンドで必要な依存パッケージ(libssl-dev、autoconf、automake、libtool、setuptools、python-devel、libfollyなど)をインストールしてください。
----------- Debian/Ubuntuの場合 ----------- $ sudo apt install autoconf automake build-essential python-setuptools python-dev libssl-dev libtool ----------- RHEL/CentOSの場合 ----------- # yum install autoconf automake python-setuptools python-devel openssl-devel libssl-devel libtool # yum groupinstall 'Development Tools' ----------- Fedoraの場合 ----------- $ sudo dnf install autoconf automake python-setuptools openssl-devel libssl-devel libtool $ sudo dnf groupinstall 'Development Tools'
依存パッケージのインストールが完了したら、GitHubリポジトリからソースコードをクローンし、configure、ビルド、インストールの順に進めます。
$ git clone https://github.com/facebook/watchman.git $ cd watchman $ git checkout v4.9.0 $ ./autogen.sh $ ./configure $ make $ sudo make install
Watchmanでファイルとディレクトリを監視する
Watchmanの設定方法は主に2通りあります。(1)デーモンがバックグラウンドで動作中にコマンドラインから設定する方法と、(2)JSON形式の設定ファイルを使用する方法です。
ディレクトリ(例:~/bin)の変更を監視するには、以下のコマンドを実行します。
$ watchman watch ~/bin/
このコマンドを実行すると、/usr/local/var/run/watchman/<ユーザー名>-state/配下に、JSON形式の設定ファイルstateと、ログファイルlogが作成されます。
これらのファイルはcatコマンドで内容を確認できます。
$ cat /usr/local/var/run/watchman/aaronkilik-state/state $ cat /usr/local/var/run/watchman/aaronkilik-state/log
トリガーの設定方法
監視対象ディレクトリに変更があった際に実行するアクションを定義することもできます。以下のコマンドでは、「test-trigger」という名前のトリガーを作成し、監視中のディレクトリで変更が検知されると~/bin/pav.shスクリプトが自動的に実行されるように設定しています。
テスト用として、ここではpav.shスクリプトが、スクリプトと同じディレクトリ内にタイムスタンプ付きのファイル(例:file.$time.txt)を作成するだけのシンプルな処理を行うものとします。
time=`date +%Y-%m-%d.%H:%M:%S` touch file.$time.txt
ファイルを保存したら、スクリプトに実行権限を付与します。
$ chmod +x ~/bin/pav.sh
トリガーを起動するには、以下のコマンドを実行します。
$ watchman -- trigger ~/bin 'test-trigger' -- ~/bin/pav.sh
監視状態とトリガーの確認
watchmanでディレクトリを監視すると、そのディレクトリは監視リストに追加されます。監視リストを確認するには、以下のコマンドを実行します。
$ watchman watch-list
特定のrootに登録されたトリガーリストを表示するには、以下のコマンドを実行します(~/binは実際のroot名に置き換えてください)。
$ watchman trigger-list ~/bin
上記の設定により、~/binディレクトリに変更があるたびに、file.2019-03-13.23:14:17.txtのようなタイムスタンプ付きファイルがディレクトリ内に自動生成されます。lsコマンドで結果を確認してみましょう。
$ ls
LinuxからWatchmanをアンインストールする
watchmanをアンインストールしたい場合は、ソースディレクトリに移動して以下のコマンドを順に実行します。
$ sudo make uninstall $ cd '/usr/local/bin' && rm -f watchman $ cd '/usr/local/share/doc/watchman-4.9.0 ' && rm -f README.markdown
より詳細な情報については、Watchmanの公式GitHubリポジトリ(https://github.com/facebook/watchman)をご覧ください。
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Watchmanは、ファイルの変更を監視して記録したり、変更を検知してアクションを自動実行したりできるオープンソースのファイル監視サービスです。ご質問やご意見があれば、ぜひフィードバックフォームからお寄せください。
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