Linuxのlsコマンド徹底解説!ファイルとディレクトリを一覧表示する方法
Linuxのlsコマンドは、多くのユーザーが最初に使うことになる基本コマンドの一つです。この記事では、lsコマンドの基本的な使い方と、実務で頻繁に利用されるオプションについてわかりやすく解説します。
筆者が普段よく使うオプションの組み合わせは以下のとおりです。
ls -Zaltrh
それでは、各オプションの意味をひとつずつ掘り下げながら、この組み合わせがなぜ便利なのかを説明していきます。
lsコマンドの基本構文
# ls [OPTION] [FILE] OPTIONS: [-a] 「.」または「..」で始まる隠しエントリを無視しない [-h] -lと併用した場合、サイズを人間が読みやすい形式で表示する(例:1K 234M 2G) [-l] 詳細な一覧形式で表示する(より多くの情報を表示) [-r] ソート順を逆にする [-t] 更新日時順にソートする(新しいものが先頭) [-Z] セキュリティコンテキストを表示する
基本のls出力
まずは、基本的なlsコマンドの出力を見てみましょう。
ls
lsコマンドの出力例
デフォルトでは色分けが適用されていますが、それ以外はファイルとディレクトリのシンプルな一覧表示で、詳細情報は表示されません。色分けの設定内容を確認するには、以下のコマンドを実行します。
alias ls alias ls='ls --color=auto'
主なオプションの解説
-a:隠しファイルを表示する
次に、[-a]オプションを見てみましょう。
ls -a
ls -aコマンドの出力例
[-a]オプションを使うと、隠しファイルに加えて、上位ディレクトリ[..]とカレントディレクトリ[.]の権限情報も確認できます。続いて、[-l]オプションを追加してみます。
-l:詳細情報を表示する
ls -al
ls -alコマンドの出力例
表示される情報が増えました。ファイルのパーミッション、所有者とグループ、バイト単位のサイズ、最終更新日時が確認できます。便利ですが、さらに有用な情報を追加できます。サイズを読みやすい形式にしてみましょう。
-h:サイズを読みやすい形式で表示する
ls -ahl
ls -ahlコマンドの出力例
これでサイズが読みやすい形式になりました。「4096」ではなく「4.0K」と表示されます。厳密さには欠けますが、通常はバイト単位の正確なサイズまで必要とすることは少ないでしょう。
-t:更新日時順にソートする
次に、更新日時順にソートして表示するのが筆者の好みです。
ls -athl
ls -athlコマンドの出力例
これで最後に更新されたファイルが一番上に表示されます。しかし、筆者は一番下に表示される方が好みです。最近更新されたオブジェクトを真っ先に確認したいからです。そこで、ソート順を逆にします。
-r:ソート順を逆にする
ls -arthl
ls -arthlコマンドの出力例
これで、最後に編集したファイルが一番下に表示されるようになりました。
-Z:セキュリティコンテキストを表示する
筆者はSELinuxを扱うことが多いため、SELinux環境で作業する方にとって[-Z]フラグは非常に役立ちます。オプションの並び順を変えて、発音しやすい「Zee-alter-h(ジーアルターエイチ)」という順番にしています。
ls -Zaltrh
ls -Zaltrhコマンドの出力例
これで必要なセキュリティコンテキストが表示されました。この例では「?」と表示されていますが、「?」が表示されても心配いりません。これは単にSELinuxのenforcingモードが有効になっていないだけです。同じコマンドをAWS上で実行すると、セキュリティコンテキストの一覧が表示されます。この組み合わせが、筆者が最もよく使うオプションです。
その他にも便利なオプションとして、サイズ順のソートと再帰的な一覧表示があります。
サイズ順にソートする
ls -Sharl
ls -Sharlコマンドの出力例
これで、最大のファイルが読みやすい形式で一番下に表示され、その後に各ディレクトリが続きます。
ディレクトリを再帰的に一覧表示する
ディレクトリ全体をまとめて確認したい場合もあります。lsには再帰的に表示するオプション[-R]があります。このとき[-a]オプションを外すことをおすすめします。「[.]」と「[..]」ディレクトリが何度も表示されてかえって見づらくなるからです。
ls -HaltrR
ls -HaltrRコマンドの出力例
すべてが更新日時順にソートされ、最後に更新されたディレクトリが一番下に表示されます。[-S]でサイズ順にソートすると、最大のディレクトリが一番下に表示されます。
まとめ
以上で解説は終わりです。これで、Linux上のすべてのファイルとディレクトリを、詳細情報付きで一覧表示できるようになりました。サイズの大きいファイルやディレクトリの検索、最近更新されたファイルの確認など、目的に応じてソートできます。Linuxにおいてlsコマンドは、最近の変更のトラブルシューティングや、大きなディレクトリの整理など、さまざまな場面で活躍する強力なツールです。
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