LinuxとmacOSでfdコマンドを使ってファイルを素早く検索する方法
fdは、従来のfindコマンドのシンプルな代替ツールです。簡潔な構文と短いコマンド体系を採用しており、入力の手間を大幅に減らせるのが特徴です。ただし、その簡潔さゆえに、初めて見たときには意味が分かりにくいという側面もあります。さらにfdは、標準のfindコマンドよりもパターンマッチングを高速に実行できる点も魅力です。この記事では、LinuxおよびmacOSでfdを使う方法を詳しく解説します。
Linuxへのfdのインストール
fdは、デフォルトでインストールされているシステムは多くありません。お好みのパッケージマネージャーでダウンロード・インストールすれば、ターミナルからすぐに利用できるようになります。
Ubuntu
Ubuntu 19.04(Disco Dingo)以降では公式に提供されていますが、それ以外のバージョンでは手動でのダウンロード・インストールが必要です。UbuntuをはじめとするDebian系ディストリビューションでは、以下のコマンドを実行してください。
wget https://github.com/sharkdp/fd/releases/download/v7.3.0/fd-musl_7.3.0_amd64.deb sudo dpkg -i fd-musl_7.3.0_amd64.deb
32ビット版や別のビルドが必要な場合は、fdのGitHubリリースページからダウンロードできます。
Debian
Debian Buster以降であれば、公式のDebian管理リポジトリからfdをインストールできます。
sudo apt-get install fd-find
Fedora
Fedora 28以降では、公式パッケージとしてfdをインストール可能です。
dnf install fd-find
Arch Linux
Arch Linuxのユーザーも、公式リポジトリからfdを入手できます。
pacman -S fd
Gentoo Linux
Gentooユーザーは、以下のコマンドでfdのebuildを取得・インストールします。
emerge -av fd
macOS
macOSの場合は、まずHomebrewをインストールし、その後以下のコマンドでfdを導入します。
brew install fd
fdの基本的な使い方
fdのコマンドはfd パターンという非常にシンプルな構造です。findコマンドのfind . -iname 'パターン'と比べると、その簡潔さがよく分かります。
ファイル名を指定して検索するには、次のように入力します。
fd ファイル名
これにより、カレントワーキングディレクトリ以下(サブディレクトリを含む)が検索されます。特定のディレクトリの中だけを検索したい場合は、検索語の後ろにパスを指定しましょう。
fd ファイル名 /path/to/search
検索結果に対してコマンドを実行する
findと同様に、fdにも見つかったファイルを別のコマンドへ渡して実行する機能があります。findではfind . -iname パターン -exec コマンドと記述しますが、fdでは-xフラグを使うだけです。
fd -e zip -x unzip
このコマンドは、ディレクトリ内のすべてのzipファイルをunzipコマンドに渡して展開します。実行コマンド内では、以下のプレースホルダー記号を使うことで、情報を柔軟に渡せます。
{}:検索結果のフルパスに置き換わります(files/images/portrait.jpg)。{/}:結果のファイル名のみ(basename)に置き換わります(portrait.jpg)。{//}:見つかった項目の親ディレクトリに置き換わります(files/images)。{.}:拡張子を除いたパスに置き換わります(files/images/portrait)。{/.}:拡張子を除いたbasenameに置き換わります(portrait)。
実際に、上記プレースホルダーのうち2つを組み合わせた例を見てみましょう。
fd -e flac -x ffmpeg -i {} -c:a libopus {.}.opus
このコマンドは、見つかったすべてのFLACファイルをffmpegでOpus形式に一括変換します。
覚えておきたい便利なfdオプション
-e:指定した拡張子のファイルのみを検索します(ドットは付けません)。-E パターン:指定したパターンに一致する結果を除外します。--changed-newer-than 日付|期間:ファイルの更新日時で結果を絞り込みます。指定した日時より後に更新されたファイルだけを表示します。現在から遡る期間(10h、1d、35minなど)や、具体的な日時("YYYY-MM-DD HH:MM:SS")で指定できます。--changed-older-than 日付|期間:上記とは逆に、指定した日時より前に編集されたファイルを表示します。-t:指定した種類の項目だけを表示します(-tf=ファイル、-td=ディレクトリ、-tx=実行可能ファイル、-tl=シンボリックリンク、-te=空ファイル)。-p:ファイル名だけでなく、パス全体を検索対象にします。-s:大文字と小文字を厳密に区別します。デフォルトでは、検索パターンに大文字が含まれない限り、大文字小文字は無視されます。-H:隠しファイルや隠しディレクトリも結果に含めます。-L:シンボリックリンク先のディレクトリを辿って検索します。
fdは、findコマンドの優れた代替手段といえます。「findコマンドは使いこなしづらい」と感じている方なら、fdの方が直感的に操作できるでしょう。ぜひ一度試してみて、その速さと手軽さを体感してみてください。
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