MongoDBの$concatArraysで一部の値がnullでも配列を連結する方法
MongoDBの集計(アグリゲーション)で$concatArraysを使って配列を連結する場合、対象フィールドの一部がnullだったり、フィールド自体が存在しなかったりすると、意図した結果が得られません。このようなケースでは、$ifNull演算子を組み合わせることで、nullが含まれていても安全に配列を連結できます。
アグリゲーションフレームワークにおける$concatArraysは、複数の配列を1つの配列に連結するための演算子です。一方、$ifNullは、指定した式がnullまたは未定義の場合に代替値を返す演算子で、ここでは「nullの代わりに空の配列[]を使う」という処理に活用します。
サンプルコレクションの作成
まず、ドキュメントを格納したコレクションを作成します。2つ目のドキュメントにはSecondSemesterSubjectsフィールドが存在しない点に注目してください。
> db.concatenateArraysDemo.insertOne({"FirstSemesterSubjects": ["MongoDB","MySQL","Java"],"SecondSemesterSubjects":["C","C++"]});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5cd687707924bb85b3f4895c")
}
> db.concatenateArraysDemo.insertOne({"FirstSemesterSubjects":["C#","Ruby","Python"]});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5cd687927924bb85b3f4895d")
}
> db.concatenateArraysDemo.insertOne({"FirstSemesterSubjects":["HTML","CSS","Javascript"],"SecondSemesterSubjects":["CSS","Javascript"]});
{
"acknowledged" : true,
"insertedId" : ObjectId("5cd687bb7924bb85b3f4895e")
}
登録済みドキュメントの確認
find()メソッドを使って、コレクション内のすべてのドキュメントを表示してみましょう。
> db.concatenateArraysDemo.find().pretty();
上記のクエリを実行すると、次のような出力が得られます。
{
"_id" : ObjectId("5cd687707924bb85b3f4895c"),
"FirstSemesterSubjects" : [
"MongoDB",
"MySQL",
"Java"
],
"SecondSemesterSubjects" : [
"C",
"C++"
]
}
{
"_id" : ObjectId("5cd687927924bb85b3f4895d"),
"FirstSemesterSubjects" : [
"C#",
"Ruby",
"Python"
]
}
{
"_id" : ObjectId("5cd687bb7924bb85b3f4895e"),
"FirstSemesterSubjects" : [
"HTML",
"CSS",
"Javascript"
],
"SecondSemesterSubjects" : [
"CSS",
"Javascript"
]
}
nullが含まれていても配列を連結するクエリ
それでは、フィールドがnullや未定義の場合でも配列を連結できるクエリを見てみましょう。ポイントは、$ifNullで各フィールドを包み、nullの場合に空の配列へ置き換えているところです。
> db.concatenateArraysDemo.aggregate([
{$project: {
ConcatenateArrays: { '$concatArrays': [
{$ifNull: ['$FirstSemesterSubjects', []]},
{$ifNull: ['$SecondSemesterSubjects', []]}
] }
}}
]);
このパイプラインを実行すると、次のような結果が出力されます。
{ "_id" : ObjectId("5cd687707924bb85b3f4895c"), "ConcatenateArrays" : [ "MongoDB", "MySQL", "Java", "C", "C++" ] }
{ "_id" : ObjectId("5cd687927924bb85b3f4895d"), "ConcatenateArrays" : [ "C#", "Ruby", "Python" ] }
{ "_id" : ObjectId("5cd687bb7924bb85b3f4895e"), "ConcatenateArrays" : [ "HTML", "CSS", "Javascript", "CSS", "Javascript" ] }
ポイントのまとめ
$concatArraysは引数のいずれかがnullだと結果全体もnullになるため、事前のnullチェックが必要です。{$ifNull: ['$フィールド名', []]}のように記述することで、nullや未定義のフィールドを空の配列に置き換えられます。- この手法により、フィールドが欠落しているドキュメントが混在していても、エラーにならずに配列を連結できます。
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