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MongoDBの「マルチアップデートは$演算子でのみ機能する」エラーの解決方法

「マルチアップデートは$演算子でのみ機能する」エラーとは?

MongoDBで複数のドキュメントを一度に更新しようとした際、「multi update only works with $ operators(マルチアップデートは$演算子でのみ機能します)」というエラーに遭遇することがあります。これは、update()メソッドの第4引数にtrue(multiオプション)を指定して複数ドキュメントを対象とする場合、更新内容に$setなどの更新演算子が含まれていないことが原因です。

つまり、条件なしでコレクション内のすべてのドキュメントを一括更新したい場合には、$set演算子を使う必要があります。

解決策:$set演算子を使用する

基本の構文は次のとおりです。

db.yourCollectionName.update({ }, { $set: { "yourFieldName": "yourValue" } }, false, true);

各引数の意味は以下のとおりです。

  • 第1引数「{ }」 … 空の検索条件を指定すると、コレクション内のすべてのドキュメントが更新対象になります。
  • 第2引数$set演算子で、更新するフィールド名と新しい値を指定します。
  • 第3引数「false」 … upsertを無効化します(一致するドキュメントがなくても新規作成されません)。
  • 第4引数「true」 … multiオプションを有効化し、条件に一致したすべてのドキュメントを更新します。

なお、MongoDB 3.2以降では、よりシンプルに記述できるupdateMany()メソッドの利用が推奨されています。

db.yourCollectionName.updateMany({ }, { $set: { "yourFieldName": "yourValue" } });

実行例:すべてのドキュメントを一括更新する

ここからは、実際のコードで動作を確認していきます。

手順1:コレクションの作成とドキュメントの挿入

まず、サンプル用のコレクションにドキュメントを挿入します。

> db.unconditionalUpdatesDemo.insertOne({"ClientName":"Larry","ClientAge":24});{    "acknowledged" : true,    "insertedId" : ObjectId("5c8eb7372f684a30fbdfd557")}> db.unconditionalUpdatesDemo.insertOne({"ClientName":"Mike","ClientAge":26});{    "acknowledged" : true,    "insertedId" : ObjectId("5c8eb73f2f684a30fbdfd558")}> db.unconditionalUpdatesDemo.insertOne({"ClientName":"Sam","ClientAge":27});{    "acknowledged" : true,    "insertedId" : ObjectId("5c8eb7462f684a30fbdfd559")}> db.unconditionalUpdatesDemo.insertOne({"ClientName":"Carol","ClientAge":29});{    "acknowledged" : true,    "insertedId" : ObjectId("5c8eb7502f684a30fbdfd55a")}

手順2:挿入されたドキュメントを確認する

find()メソッドですべてのドキュメントを表示します。

> db.unconditionalUpdatesDemo.find().pretty();

出力結果は以下のとおりです。

{    "_id" : ObjectId("5c8eb7372f684a30fbdfd557"),    "ClientName" : "Larry",    "ClientAge" : 24}{    "_id" : ObjectId("5c8eb73f2f684a30fbdfd558"),    "ClientName" : "Mike",    "ClientAge" : 26}{    "_id" : ObjectId("5c8eb7462f684a30fbdfd559"),    "ClientName" : "Sam",    "ClientAge" : 27}{    "_id" : ObjectId("5c8eb7502f684a30fbdfd55a"),    "ClientName" : "Carol",    "ClientAge" : 29}

手順3:条件なしの一括更新を実行する

次に、$set演算子を使って、すべてのドキュメントの「ClientName」を「Robert」に変更します。

> db.unconditionalUpdatesDemo.update({ }, { '$set': { "ClientName": "Robert" }}, false, true);WriteResult({ "nMatched" : 4, "nUpserted" : 0, "nModified" : 4 })

実行結果の「nMatched: 4」「nModified: 4」から、条件に一致した4件すべてのドキュメントが正常に更新されたことがわかります。

手順4:更新後のデータを確認する

もう一度find()でドキュメントを表示してみましょう。

> db.unconditionalUpdatesDemo.find().pretty();

出力結果:

{    "_id" : ObjectId("5c8eb7372f684a30fbdfd557"),    "ClientName" : "Robert",    "ClientAge" : 24}{    "_id" : ObjectId("5c8eb73f2f684a30fbdfd558"),    "ClientName" : "Robert",    "ClientAge" : 26}{    "_id" : ObjectId("5c8eb7462f684a30fbdfd559"),    "ClientName" : "Robert",    "ClientAge" : 27}{    "_id" : ObjectId("5c8eb7502f684a30fbdfd55a"),    "ClientName" : "Robert",    "ClientAge" : 29}

このように、すべてのドキュメントの「ClientName」フィールドが「Robert」に一括更新されました。

まとめ

複数ドキュメントを一括更新する場合は、$setなどの更新演算子の使用が必須です。また、レガシーなupdate()メソッドではなく、MongoDB 3.2以降で利用できるupdateMany()を使うことで、より安全かつ直感的に一括更新処理を記述できます。

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