PHPのincludeステートメント徹底解説!ファイル読み込みの基本から応用まで
はじめに
PHPでは、include文を使うことで、あるファイル内のコードを別のPHPスクリプトから利用できるようになります。この機能により、関数やクラスを一度だけ記述しておき、必要な場所で何度でも呼び出せるため、モジュール化された効率的なプログラム開発が可能になります。
include文は、デフォルトでは現在のフォルダ内を検索し、そこで見つからない場合はphp.iniのinclude_path設定で指定されたディレクトリも順に探します。もし対象のファイルが現在のフォルダにもinclude_pathのディレクトリにも存在しない場合、PHPパーサーはE_WARNING(警告)を発行しますが、呼び出し元のスクリプトの実行は続行されます。
また、インクルードされたファイルは、読み込み前に呼び出し元モジュールで定義された変数にアクセスできます。これらの変数はグローバルスコープとして扱われます。
includeの基本的な使い方
次の例では、メインのPHPスクリプトがtest.phpを読み込んでいます。
コード例
<?php echo "inside main script\n"; $var1=100; echo "now calling test.php script\n"; include "test.php"; echo "returns from test.php"; ?> //test.php <?php $var2=200; //メインスクリプトの$var1にアクセス echo $var1+$var2 . "\n"; ?>
実行結果
メインスクリプトをコマンドラインから実行すると、次のような結果が出力されます。
inside main script now calling test.php script 300 returns from test.php
test.php側から、メインスクリプトで定義した$var1にアクセスできていることが分かります。
include失敗時の警告
次の例では、存在しないファイルをincludeしようとしたため、警告が発生します。
コード例
<?php echo "inside main script\n"; $var1=100; echo "now calling nosuchfile.php script\n"; include "nosuchfile.php"; echo "returns from nosuchfile.php"; ?>
実行結果
実行すると次のような結果になります。警告が出てもプログラムは終了せず、後続の処理がそのまま続行される点に注目してください。
inside main script now calling nosuchfile.php script PHP Warning: include(nosuchfile.php): failed to open stream: No such file or directory in line 5 PHP Warning: include(): Failed opening 'nosuchfile.php' for inclusion (include_path='C:\xampp\php\PEAR') in line 5 returns from nosuchfile.php
関数内でのinclude
次の例では、関数の中でtest.phpを読み込んでいます。インクルードされたファイル内のコードは、その関数の一部として扱われるため、ファイル内で定義された変数には関数の外側からアクセスできません。
コード例
//メインスクリプト
<?php
function myfunction(){
$var1=100;
include "test.php";
echo $var1+$var2."\n";
}
myfunction();
echo "variable from included file outside function: $var2";
?>
//test.php(読み込まれる側)
<?php
echo "test.php called from inside function\n";
$var2=200;
return;
?>実行結果
メインスクリプトをコマンドラインから実行すると、次のような結果が出力されます。
100 test.php called from inside function PHP Notice: Undefined variable: var2 in C:\xampp\php\testscript.php on line 9 Notice: Undefined variable: var2 in C:\xampp\php\testscript.php on line 9 variable from included file outside function
関数の外で$var2を参照しようとすると「Undefined variable」の通知が表示され、関数内で定義された変数が外部からは見えないことが確認できます。
includeファイルからのreturn
include文は、成功時にTRUE、失敗時にFALSEを返します。さらに、インクルードされるファイル内で明示的に式をreturnした場合、その戻り値を呼び出し元のスクリプトで受け取り、後続の処理に活用することができます。
コード例
//メインスクリプト <?php $result=include "test.php"; // 値を返す echo "return value : $result\n"; $y=include "test1.php"; // returnのみ echo "return value : $y\n"; $x=include "test2.php"; // return文なし echo "return value : $x\n"; ?> //test.php <?php $var=100; return $var; ?> //test1.php <?php $var=100; return; ?> //test2.php <?php $var=100; ?>
実行結果
実行すると次のような結果になります。
return value : 100 return value : return value : 1
値をreturnした場合はその値が、returnのみの場合は空、return文がない場合は1(TRUE)が返されるという違いが分かります。
補足:includeとrequireの違い
PHPにはincludeとよく似たrequire文も用意されています。両者の違いは、ファイルが見つからなかった場合の挙動です。includeはE_WARNINGを発行して処理を続行するのに対し、requireはE_COMPILE_ERROR(致命的なエラー)を発行し、スクリプトの実行を即座に停止します。設定ファイルや必須ライブラリのように、読み込みが絶対に必要なファイルにはrequireを使うのが推奨されます。
また、同じファイルが誤って複数回読み込まれるのを防ぎたい場合は、include_onceやrequire_onceを利用すると便利です。これらの文は、すでに読み込み済みのファイルを再読み込みしないため、関数の再定義エラーなどを回避できます。
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