PHPのブール型(boolean)入門:定義・構文・キャストのルールを徹底解説
定義と使い方
ブール型(boolean)は、PHPにおけるスカラー型のひとつです。ブール値は TRUE または FALSE のいずれかのみを取ります。この2つはPHPにあらかじめ用意されている定義済み定数です。変数に TRUE か FALSE を代入すると、その変数はブール変数として扱われます。
構文
<?php // ブール値をリテラルとして変数に代入する $var=TRUE; ?>
TRUE の値を echo で出力すると「1」が表示されますが、FALSE の場合は何も表示されません。一方、var_dump() 関数を使用すると、型名である bool とその値がセットで確認できます。
ブール定数は大文字と小文字を区別しません。つまり、TRUE は true と等価であり、FALSE は False と書いても同じ意味になります。
また、論理演算子は必ずブール値を返します。
<?php $gender="Male"; echo ($gender=="Male"); ?>
キャスト(型変換)
任意のデータ型は、キャスト演算子 (bool) または (boolean) を使って明示的にブール型へ変換できます。ただし、実際にはほとんどの場面で、必要に応じて自動的に変換が行われます。
FALSE と評価される値
ブール型に変換したときに FALSE になるのは、次の値だけです。
- ブール値の FALSE
- 整数の 0 および -0(浮動小数点数の 0.0 も同様)
- 空の文字列 "" および文字列 "0"
- 要素を持たない空の配列
- NULL
上記以外の値は、すべて TRUE と見なされます。特に注意したいのは、文字列 "0" が FALSE になる一方で、-1 のような負の数は TRUE になるという点です。
対応するPHPバージョン
ここで説明した内容は、すべてのバージョンのPHPに共通して適用されます。
次の例では、echo と var_dump() を使ってブール値を表示する方法を紹介します。
例:echo と var_dump() による表示の違い
<?php $var=TRUE; echo $var . "\n"; var_dump($var); $var1=false; echo $var1; var_dump($var1); ?>
出力
このコードを実行すると、次のような結果になります。
1 bool(true) bool(false)
続いて、論理式の評価結果がブール値として返される例を見てみましょう。
例:論理式の評価結果
<?php $var=10; var_dump($var>10); var_dump($var==true); ?>
出力
このコードを実行すると、次のような結果になります。
bool(false) bool(true)
最後に、キャスト演算子を使ってさまざまな型の値をブール型へ変換する例を示します。
例:キャスト演算子の挙動
<?php $var=10; $var1=(bool)$var; var_dump($var1); // 0 と -0 は false を返す $var=0; $var1=(bool)$var; var_dump($var1); // 文字列 "PHP" は true、空文字列は false を返す $var="PHP"; $var1=(bool)$var; var_dump($var1); $var=""; $var1=(bool)$var; var_dump($var1); // 要素のある配列は true、空の配列は false にキャストされる $var=array(1,2,3); $var1=(bool)$var; var_dump($var1); $var=array(); $var1=(bool)$var; var_dump($var1); ?>
出力
このコードを実行すると、次のような結果になります。
bool(true) bool(false) bool(true) bool(false) bool(true) bool(false)
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