【PHP入門】HTTPコンテキストオプションの一覧と使い方を徹底解説
はじめに
PHPでは、stream_context_create() 関数で生成したコンテキストにオプションを指定することで、https:// や https:// トランスポートを使った通信の挙動を細かく制御できます。本記事では、HTTPストリームラッパーで利用可能な主なコンテキストオプションを一覧表で整理し、実際のコード例とその出力結果についてもわかりやすく解説します。
主なHTTPコンテキストオプション一覧
| オプション名 | 説明 |
|---|---|
| method | リモートサーバーに対して送信するHTTPメソッド(GET、POST、PUTなど)。デフォルトは GET。 |
| header | リクエスト時に一緒に送信したい追加ヘッダーを指定します。 |
| user_agent | User-Agent ヘッダーとして送信する値。省略時は php.ini の user_agent 設定値が使用されます。 |
| content | ヘッダーの後ろに続けて送信する追加データ。POSTやPUTリクエストでリクエストボディを送る際によく使われます。 |
| proxy | プロキシサーバーのアドレスを示すURIを指定します。 |
| request_fulluri(boolean) | TRUE にすると、リクエストの構築時に完全なURIが使用されます。デフォルトは FALSE。 |
| follow_location | Locationヘッダーによるリダイレクトを追従するかどうか。0 で無効化、デフォルトは 1(有効)。 |
| max_redirects | 追従するリダイレクトの最大回数を指定します。 |
| protocol_version | 使用するHTTPプロトコルのバージョン。デフォルトは 1.0。 |
| timeout | 読み取りタイムアウトの秒数。float型で指定します(例:10.5)。 |
| ignore_errors | TRUE にすると、失敗を示すステータスコード(4xx・5xx)が返された場合でもコンテンツを取得します。デフォルトは FALSE。 |
使用例
次のサンプルコードは、https:// のURLからヘッダー情報と本文を取得する例です。リダイレクトを追わず(max_redirects を 0 に設定)、かつエラーレスポンスでも内容を取得できるよう(ignore_errors を 1 に設定)オプションを指定しています。
<?php
// 取得対象のURL
$url = 'https://localhost/testscript.php';
// HTTPコンテキストオプションを連想配列で定義
$opts = array('http' =>
array(
'method' => 'GET',
'max_redirects' => '0',
'ignore_errors' => '1'
)
);
// ストリームコンテキストを作成し、URLを開く
$context = stream_context_create($opts);
$stream = fopen($url, 'r', false, $context);
// メタデータを出力
var_dump(stream_get_meta_data($stream));
?>出力結果
このコードを実行すると、以下のようにステータスライン(HTTP/1.1 200 OK)をはじめとするレスポンスヘッダー情報と、ストリームに関するメタデータが表示されます。
array(10) {
["timed_out"]=>
bool(false)
["blocked"]=>
bool(true)
["eof"]=>
bool(false)
["wrapper_data"]=>
array(7) {
[0]=>
string(15) "HTTP/1.1 200 OK"
[1]=>
string(35) "Date: Thu, 17 Sep 2020 07:04:47 GMT"
[2]=>
string(55) "Server: Apache/2.4.41 (Win64) OpenSSL/1.0.2s PHP/7.1.32"
[3]=>
string(24) "X-Powered-By: PHP/7.1.32"
[4]=>
string(17) "Content-Length: 0"
[5]=>
string(17) "Connection: close"
[6]=>
string(38) "Content-Type: text/html; charset=UTF-8"
}
["wrapper_type"]=>
string(4) "http"
["stream_type"]=>
string(14) "tcp_socket/ssl"
["mode"]=>
string(1) "r"
["unread_bytes"]=>
int(0)
["seekable"]=>
bool(false)
["uri"]=>
string(31) "https://localhost/testscript.php"
}出力結果の読み方のポイント
wrapper_dataには「HTTP/1.1 200 OK」で始まる生のレスポンスヘッダーが順に格納されています。サーバーソフトウェアのバージョンやContent-Typeなども確認できます。wrapper_typeがhttp、stream_typeがtcp_socket/sslとなっていることから、HTTPストリームラッパー経由でTCPソケット接続が確立されていることが分かります。timed_outやeofなどの項目は、ストリームがタイムアウトしたか、終端に達したかといった状態を示すフラグです。
まとめ
HTTPコンテキストオプションを活用すれば、外部APIへのリクエスト時にUser-Agentを指定したり、タイムアウトを制御したり、プロキシ経由でのアクセスやリダイレクト回数の制限なども、cURL拡張モジュールに頼らず標準関数だけで実現できます。fopen() や file_get_contents() と組み合わせることで、柔軟で堅牢なHTTP通信処理を実装できるので、ぜひ活用してみてください。
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