C言語のスレッドを使って「1 2 3」を無限に出力する方法
Cプログラミング言語では、スレッド(thread)を活用することで、「1 2 3」という数列を無限に繰り返し出力することができます。本記事では、pthreadライブラリを使用した具体的な実装方法を解説します。
まず、今回作成するコードの出力例を見てみましょう。
1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3
実装の考え方
この出力を実現するには、C言語で並行して動作する3つのスレッドを使用します。各スレッドは共有変数の値を監視し、自分の番が回ってきたときだけ数字を出力する仕組みです。
具体的な設計ポイントは以下のとおりです。
- 1に初期化された共有変数を用意し、その値は直前の値に基づいて更新していく
- 各スレッドには、担当する数字(1・2・3)を引数として渡す
- スレッドの処理関数内で無限ループを実行し、順番が来るまで待機する
スレッド間の同期には、ミューテックス(mutex)と条件変数(condition variable)を使用します。これにより、複数のスレッドが正しい順序で出力でき、共有変数へのアクセスも保護されます。
サンプルプログラム
それでは、実際のプログラムを見てみましょう。
#include <stdio.h>
#include <pthread.h>
pthread_cond_t cond1 = PTHREAD_COND_INITIALIZER;
pthread_cond_t cond2 = PTHREAD_COND_INITIALIZER;
pthread_cond_t cond3 = PTHREAD_COND_INITIALIZER;
pthread_mutex_t lock = PTHREAD_MUTEX_INITIALIZER;
int value = 1;
void *foo(void *n){
while(1) {
pthread_mutex_lock(&lock);
if (value != (int)*(int*)n) {
if ((int)*(int*)n == 1) {
pthread_cond_wait(&cond1, &lock);
} else if ((int)*(int*)n == 2) {
pthread_cond_wait(&cond2, &lock);
} else {
pthread_cond_wait(&cond3, &lock);
}
}
printf("%d ", *(int*)n);
if (value == 3) {
value = 1;
pthread_cond_signal(&cond1);
}
else if(value == 1) {
value = 2;
pthread_cond_signal(&cond2);
} else if (value == 2) {
value = 3;
pthread_cond_signal(&cond3);
}
pthread_mutex_unlock(&lock);
}
return NULL;
}
int main(){
pthread_t tid1, tid2, tid3;
int n1 = 1, n2 = 2, n3 = 3;
pthread_create(&tid1, NULL, foo, (void *)&n1);
pthread_create(&tid2, NULL, foo, (void *)&n2);
pthread_create(&tid3, NULL, foo, (void *)&n3);
while(1);
return 0;
}実行結果
1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3….
プログラムの動作解説
このプログラムでは、main関数内で3つのスレッドを作成し、それぞれに数字1・2・3を渡しています。各スレッドはfoo関数内の無限ループで以下のように動作します。
- まずミューテックスでロックを取得し、共有変数valueが自分の番でなければ、対応する条件変数で待機する
- 自分の番になったら数字を出力し、valueを次の値に更新して次のスレッドへシグナルを送る
- 最後にロックを解放し、再び自分の番を待つ
このように、3つのスレッドが条件変数によって順番に制御されることで、「1 2 3」のシーケンスが無限に繰り返し出力されます。ミューテックスにより共有変数へのアクセスが保護されているため、データ競合も発生しません。
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