C言語で学ぶ連結リストの先頭(ヘッド)・末尾(テール)要素の削除ロジック
連結リスト(リンクリスト)は動的メモリ割り当てを使用するデータ構造であり、要素の増減に応じてサイズが柔軟に変化します。連結リストは複数の「ノード」の集合体として表現されます。
各ノードは次の2つの部分で構成されています。
- データ部(ele):実際に格納される値
- リンク部(next):次のノードを指すポインタ

連結リストに対する主な操作
連結リストに対して行われる操作は、主に以下の3種類です。
- 挿入(Insertion)
- 削除(Deletion)
- 走査(Traversing)
削除処理の基本手順
連結リストからノードを削除する際は、一般的に次の手順に従います。
- 削除対象のノードを特定する。
- ノードを解放してもリストが分断されないように、リンク(ポインタ)を適切に調整する。
- 削除する要素を表示または返却する。
- メモリを解放する。
先頭要素(ヘッド)の削除
C言語で先頭要素を削除するには、以下のコードのように実装します。
1. void del_head()
2. {
3. int x;
Node *temp;
4. if(Head==NULL)
5. {
6. printf("List is empty");
7. return;
8. }
9. x=Head->ele;
10. temp=Head;
11. if(Head==Tail)
12. Head=Tail=NULL;
13. else
14. Head=Head->next;
15. printf("Deleted element %d",x);
16. free(temp);
17. }コードのポイントを順に見ていきましょう。
- ステップ4:リストが空かどうかをチェックします。
- ステップ9:削除対象の要素を読み取ります。
- ステップ10:一時ポインタtempが先頭ノード(Head)を参照します。
- ステップ11〜12:最後の1要素の削除かどうか(先頭と末尾が同じノードか)を判定し、該当する場合はHeadとTailを両方NULLにします。
- ステップ14:Headポインタを次の要素へ移動させます。
- ステップ15:削除した要素を表示します。
- ステップ16:不要になったノードのメモリを解放します。
末尾要素(テール)の削除
続いて、C言語で末尾要素を削除する場合の実装例です。
1. void del_tail()
2. {
3. int x;
4. Node *temp;
5. if(Head==NULL)
6. {
7. printf("List is empty");
8. return;
9. }
10. temp=Head;
11. while(temp->next != Tail)
12. temp=temp->next;
13. x=Tail->ele;
14. Tail=temp;
15. temp=temp->next;
16. Tail->next=NULL;
17. printf("Deleted element %d",x);
18. free(temp);
19. }こちらも処理の流れを確認しておきましょう。
- ステップ5:リストが空かどうかをチェックします。
- ステップ10〜12:一時ポインタtempを、末尾から2番目のノードまで移動させます。
- ステップ13:削除対象となる末尾の要素を読み取ります。
- ステップ14:Tailポインタを末尾から2番目のノードへ移動させます。
- ステップ15:一時ポインタtempを現在の末尾ノードへ移動させます。
- ステップ16:新しい末尾ノードのnext参照をNULLにすることで、旧末尾ノードへのリンクを切断します。
- ステップ17:削除した要素を表示します。
- ステップ18:不要になったノードのメモリを解放します。
このように、先頭の削除はO(1)で高速に行える一方、単方向連結リストでは末尾の削除に末尾から2番目のノードを探す走査が必要となり、計算量はO(n)になります。双方向連結リストを使えば末尾の削除も効率化できるため、用途に応じたデータ構造の選択が重要です。
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