C#の抽象クラスとは?基本ルールと実装例をわかりやすく解説
抽象クラスとは
抽象クラス(abstract class)とは、「抽象メソッド」を含むことができる特別なクラスです。抽象メソッドは宣言だけが行われ、実際の処理内容(実装)は派生クラス側で記述します。この仕組みにより、派生クラスはそれぞれの目的に応じた、より専門的で具体的な機能を実装できるようになります。
以下に、C#で抽象クラスを使用する具体例を示します。
サンプルコード
ここでは、基底クラス Shape に抽象メソッド area() を定義し、派生クラス Rectangle でそれをオーバーライドして長方形の面積を計算しています。
using System;
namespace Demo {
abstract class Shape {
public abstract int area();
}
class Rectangle: Shape {
private int length;
private int width;
public Rectangle( int a = 0, int b = 0) {
length = a;
width = b;
Console.WriteLine("Length of Rectangle: "+length);
Console.WriteLine("Width of Rectangle: "+width);
}
public override int area () {
return (width * length);
}
}
class RectangleTester {
static void Main(string[] args) {
Rectangle r = new Rectangle(14, 8);
double a = r.area();
Console.WriteLine("Area: {0}",a);
Console.ReadKey();
}
}
}実行結果
Length of Rectangle: 14 Width of Rectangle: 8 Area: 112
上記コードの中で、抽象クラスに該当する部分は次のとおりです。
abstract class Shape {
public abstract int area();
}抽象クラスに関する重要なルール
抽象クラスを扱う際には、以下のルールを必ず押さえておきましょう。
- 抽象クラスのインスタンスを直接生成することはできません。
- 抽象メソッドは、抽象クラスの外部で宣言することはできません。
- sealed として宣言されたクラスは継承できないため、抽象クラスを sealed にすることはできません。
このように、抽象クラスは共通の設計図を提供しながら、具体的な実装を派生クラスに委ねるための強力な仕組みです。オブジェクト指向プログラミングにおいて、コードの再利用性と拡張性を高めるために活用しましょう。
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