C#で文字列が数値かどうかを判定する方法 ― int.TryParseとint.Parseの違い
C#で文字列が有効な数値であるかどうかを検証するには、int.TryParseメソッドまたはint.Parseメソッドを使用します。どちらも文字列を整数に変換できますが、変換に失敗したときの挙動が大きく異なります。
- int.Parse:文字列を整数に変換できない場合、例外(FormatException)をスローします。
- int.TryParse:変換の成否をbool値で返します。成功ならtrue、失敗ならfalseとなるため、例外処理を書かずに済み、安全に検証できます。また、outパラメータで変換後の数値を受け取ることができます。
サンプルコード1:有効な数値文字列の場合
using System;
namespace DemoApplication {
class Program {
static void Main(string[] args) {
string numberString = "123";
int number = 0;
if(int.TryParse(numberString, out number)) {
Console.WriteLine($"TryParseで変換した数値: {number}");
}
Console.WriteLine($"Parseで変換した数値: {int.Parse(numberString)}");
Console.ReadLine();
}
}
}実行結果
TryParseで変換した数値: 123 Parseで変換した数値: 123
上記の例では、文字列「123」は有効な整数であるため、int.TryParseはtrueを返し、outパラメータには変換後の数値「123」が格納されます。その結果、if文の条件がtrueとなり、ifブロック内の処理が実行されます。同様に、int.Parseも正しい整数値を返します。
サンプルコード2:無効な文字列の場合
using System;
namespace DemoApplication {
class Program {
static void Main(string[] args) {
string numberString = "A123";
int number = 0;
if(int.TryParse(numberString, out number)) {
Console.WriteLine($"TryParseで変換した数値: {number}");
}
else {
Console.WriteLine("文字列は有効な数値ではありません");
}
Console.ReadLine();
}
}
}実行結果
文字列は有効な数値ではありません
文字列「A123」には英字が含まれており、有効な数値ではないため、int.TryParseはfalseを返し、elseブロックの処理が実行されます。このように、TryParseを使えば例外を発生させることなく、安全に数値の妥当性をチェックできます。
サンプルコード3:int.Parseで例外が発生するケース
同じ無効な文字列に対してint.Parseを使用すると、例外がスローされます。
using System;
namespace DemoApplication {
class Program {
static void Main(string[] args) {
string numberString = "A123";
Console.WriteLine($"Parseで変換した数値: {int.Parse(numberString)}");
// 例外:System.FormatException
// 「入力文字列の形式が正しくありません」
}
}
}int.TryParseとint.Parseの使い分けのポイント
- int.TryParse:ユーザー入力や外部ファイルなど、内容が保証されていない文字列を扱う場合に最適です。例外処理のオーバーヘッドがないため、パフォーマンス面でも有利です。
- int.Parse:文字列が必ず有効な数値であることが事前に分かっている場合に適しています。コードが簡潔になりますが、無効な入力には例外対応が必要です。
なお、C# 7.0以降ではout変数を宣言と同時に記述できるため、次のように書くことも可能です。
if(int.TryParse(numberString, out var result)) {
Console.WriteLine($"変換成功: {result}");
}また、doubleやdecimalなどの他の数値型についても、それぞれdouble.TryParseやdecimal.TryParseが用意されているため、同じ手法で検証できます。
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