サイト表示速度を劇的に改善するおすすめWordPressキャッシュプラグイン6選
表示速度の速いウェブサイトは、訪問者のユーザー体験を向上させ、直帰率を下げ、コンバージョンを増やし、検索エンジンのランキングやトラフィックの改善にもつながります。ところが残念ながら、多くのWordPressサイトは表示速度が遅いのが実情です。
これは決して不思議なことではありません。WordPress本体には最適化機能がほとんど搭載されておらず、テキスト、画像、動画、フォーム、商品などのコンテンツを追加していくほど、ページの読み込み時間はさらに長くなってしまうからです。幸いなことに、この問題を解決できる最適化系WordPressプラグインは数多く存在します。

WordPressサイトのページ読み込み時間を短縮する最も効果的な方法のひとつが、WordPressキャッシュプラグインの導入です。キャッシュプラグインの主な役割は、サイト内の全ページの静的HTMLコピーを作成し、ミニファイ(圧縮)などの手法でページサイズを削減することです。これにより、訪問者がページを表示するまでの時間が大幅に短縮され、サーバーリソースの消費も大きく抑えられます。
それでは、現時点で特におすすめできるWordPressキャッシュプラグインを詳しく見ていきましょう。
おすすめWordPressキャッシュプラグイン比較表
現在利用できるトップ6のWordPressキャッシュプラグインは、WP Rocket、W3 Total Cache、WP Super Cache、WP Fastest Cache、Comet Cache、Hummingbirdの6つです。
以下の比較表のとおり、WP Rocketを除くすべてのプラグインは無料でダウンロード・利用できます。
| プラグイン名 | 無料版 | 有料版 | 概要 |
|---|---|---|---|
| WP Rocket | なし | $49 / $99 / $249 (年額) | 多彩なパフォーマンスツールを備えたオールインワン型の最適化ソリューション |
| W3 Total Cache | あり | $99 (年額) | セットアップウィザード付きの高機能・柔軟設定型キャッシュプラグイン |
| WP Super Cache | あり | なし | Automattic社製のシンプルなキャッシュソリューション |
| WP Fastest Cache | あり | $49.99 / $125 / $175 (買い切り) | 初心者に優しく、アップグレードでさらに機能を追加できるキャッシュプラグイン |
| Comet Cache | あり | $39 / $99 / $139 (買い切り) | ページキャッシュを細かく制御できる上級者向けソリューション |
| Hummingbird | あり | $60 / $140 / $290 (年額) | 多数の追加最適化ツールを備えたオールインワン型ソリューション |
それぞれのプラグインには得意分野と弱点がありますが、「どれが絶対的に最強」というキャッシュプラグインは存在しません。大切なのは、自分のサイト環境に最も合ったソリューションを選ぶことです。
各プラグインでスピードテストを行い、読み込み速度を比較したくなるかもしれません。しかし残念ながら、公平な比較テストを実施するのは事実上不可能です。サーバー、ホスティング環境、テーマ、有効化している他のプラグインが変わるだけで結果は大きく変動し、最初は最も遅かったプラグインが、条件を1つ変えるだけで最速になることもあります。
確実に比較する唯一の方法は、自分の本番サイトで実際にテストし、GTmetrix、Google PageSpeed Insights、Pingdom Website Speed Testなどの計測ツールでページ速度をベンチマークすることです。
第1位:WP Rocket

WP Rocketは、ページキャッシュ、ブラウザキャッシュ、キャッシュプリロード、Gzip圧縮などを提供する有料のWordPressパフォーマンスプラグインです。初心者向けに丁寧な解説や動画チュートリアルが用意されており、導入時に安心感があります。
使いやすい一方で、ページキャッシュに関する細かい制御も可能です。特定URLをキャッシュ対象から除外したり、ログインユーザーのキャッシュを無効化したり、キャッシュの保持期間を指定したり、モバイル訪問者向けのキャッシュを有効化したりできます。CSSやJavaScriptファイルのサイズ削減のためのミニファイ機能も備え、JavaScriptファイルの読み込みを初期レンダリング時に遅延させる(defer)ことも可能です。

さらに、画像の遅延読み込み(Lazy Load)、フォントのプリロード、CDN対応といった追加パフォーマンスツールも用意されています。
データベース設定ページでは、投稿リビジョン、スパムコメント、トランジェントなどを削除してデータベースをクリーンアップできます。データベースの最適化は日次・週次・月次で自動実行するようスケジュールすることも可能です。

料金プランは、1サイト向けのSingleプランが年額49ドル、3サイト向けのPlusプランが年額99ドル、無制限サイトで使えるInfiniteプランが年額249ドルです。
無料版こそありませんが、すべての購入には14日間の100%返金保証が付いているので、安心して試せます。
主な特徴
- 直感的で使いやすいシンプルなユーザーインターフェース
- ページキャッシュ、ファイルミニファイ、CDN対応、画像遅延読み込み、キャッシュプリロード、データベース最適化などを網羅
- シングルライセンスは年額49ドルから
第2位:W3 Total Cache

W3 Total Cacheは、長年にわたりホスティング企業からも支持されてきた、非常に柔軟な設定が可能なWordPressキャッシュプラグインです。ページキャッシュ、データベースキャッシュ、ブラウザキャッシュ、オブジェクトキャッシュに対応し、CDNにも対応しています。HTML、CSS、JavaScriptのファイルミニファイ機能も備えています。
数百におよぶ最適化設定により、サイトの最適化方法を完全にコントロールできます。ただし、サーバー管理の経験がない場合は、高度なキャッシュ設定の意味を調べたり、ホスティング会社に相談したりするまでは安易に変更しないことをおすすめします。誤った設定をすると、恐ろしい「真っ白画面(White Screen of Death)」に遭遇するリスクがあるからです。
ありがたいことに、W3 Total Cacheを初めて有効化すると、必須設定を正しく構成するためのセットアップウィザードが表示されます。

ウィザードの完了後は、まず一般設定ページを確認しましょう。ここからCDNを統合したり、キャッシュ設定を手早く変更したりできます。さらに細かく調整したい場合は、キャッシュの種類ごとに専用の設定ページが用意されています。この設定ページを見ると、W3 Total Cacheがどれほど強力なのかを実感できるはずです。
たとえばページキャッシュでは、キャッシュのプリロード方法やキャッシュを消去するタイミングを細かく指定できます。カテゴリー、タグ、固定ページ、ユーザー、404ページ、変数などをキャッシュ対象から除外することも可能です。さらに、デバイスの種類、検索エンジン、Cookieグループなどに基づいたキャッシュルールの作成にも対応しています。

有料版のW3 Total Cache Proは年額99ドルで、無制限のサイト数に対応したサポートとアップデートが受けられるほか、キャッシュ統計、REST APIキャッシュ、Googleマップの遅延読み込みなどの追加機能が解放されます。
主な特徴
- セットアップウィザードで簡単に始められつつ、大量の高度な機能も搭載
- ページキャッシュ、ファイルミニファイ、CDN対応、データベースキャッシュ、ブラウザキャッシュ、オブジェクトキャッシュなどに対応
- 主要機能と高度な設定の大半が無料版で利用可能
第3位:WP Super Cache

WP Super Cacheは、WordPress共同創設者マット・マレンウェグ氏が率いるAutomattic社が開発したシンプルなキャッシュプラグインです。「簡単(Easy)」設定を選べば、推奨設定のままワンクリックでページキャッシュを有効化できます。
キャッシュのプリロードに対応しており、キャッシュを更新する頻度を指定することも可能です。また、CDNへの対応に加え、Site Acceleratorという代替手段も用意されています。Site AcceleratorはAutomattic社の主力プラグインJetpackに含まれるパフォーマンス機能で、WP Super Cache側でもその利用が推奨されています。完全無料で、有効化すると画像やCSS・JavaScriptなどの静的ファイルがWordPress.comのグローバルネットワーク経由で配信されます。

詳細設定ページでは、キャッシュの挙動を細かく制御できます。ログインユーザーに対するキャッシュの有効・無効の指定、ブラウザキャッシュの有効化、モバイルデバイスへの対応、キャッシュファイルの保存ディレクトリの指定などが可能です。
さらに、特定の投稿タイプをページキャッシュから除外したり、トラッキングパラメータを無視したりするオプションも用意されています。

WP Super Cacheには他のキャッシュプラグインのような追加パフォーマンス機能はありませんが、無料でダウンロードでき、使いやすく、ページ読み込み時間の改善効果も高いことから、今なお人気のソリューションです。
主な特徴
- 「Super(超簡単)」の名にふさわしい操作性
- ページキャッシュ、ブラウザキャッシュ、キャッシュプリロード、CDN対応
- ダウンロードも利用も完全無料
第4位:WP Fastest Cache

WP Fastest Cacheは、ページキャッシュ、キャッシュプリロード、CDN対応、ファイルミニファイ、Gzip圧縮、ブラウザ圧縮などを提供する人気のWordPressキャッシュプラグインです。
筆者自身も自サイトで何年も使用していますが、操作が簡単で、Autoptimizeと組み合わせた際に常に優れた結果を出してくれる頼もしいプラグインです。

各機能はメイン設定ページで個別にオン・オフできます。「Delete Cache(キャッシュ削除)」設定ページでは、毎分から毎月・毎年まで、任意の間隔で自動的にキャッシュをタイムアウトさせるルールを定義できます。
また、ページ、ユーザーエージェント、Cookie、CSS、JavaScriptごとのキャッシュ除外ルールも設定可能です。これらの除外機能は、キャッシュ関連のトラブル対処に特に役立ちます。たとえば筆者のサイトでは、お問い合わせフォームの送信が正しく処理されるよう、お問い合わせページをキャッシュ対象から除外しています。

有料版は買い切り方式で、年間サブスクリプションの契約は不要です。シングルライセンスが49.99ドル、3サイトで125ドル、5サイトで175ドルとなっています。
アップグレードすると、WebP画像変換、モバイルキャッシュ、画像の遅延読み込み、データベース最適化など、多くの追加機能が使えるようになります。さらに、サイト画像の最適化と、世界18か所のデータセンターからの配信にも対応します。
主な特徴
- シンプルで使いやすく、必要不可欠な機能は無料版で完結
- ページキャッシュ、ファイルミニファイ、ブラウザキャッシュ、CDN対応など
- 画像圧縮とデータベース最適化は49.99ドルから解放
第5位:Comet Cache

Comet Cacheは、サイト内のページがどのようにキャッシュされるかを完全にコントロールできる、ユニークなキャッシュソリューションです。ページキャッシュ、RSSキャッシュ、Gzip圧縮に対応しています。
他のWordPressキャッシュプラグインと異なり、画像の遅延読み込みやデータベースクリーンアップといった追加パフォーマンス機能は搭載していません。また、ブラウザキャッシュやミニファイといった、他プラグインでは無料で提供されている機能を使うには、Comet Cache Proへのアップグレードが必要です。
追加ツールこそ少ないものの、ページキャッシュに関する設定の細かさは圧巻です。すべての設定が1つのページに表示されますが、各機能を展開すると、その設定がサイトにどう影響するかを詳しく説明した長文のドキュメントが添えられています。
高度なページキャッシュオプションの豊富さでComet Cacheに匹敵するのはW3 Total Cacheくらいですが、内蔵ドキュメントのおかげでComet Cacheの方が扱いやすいと言えます。

Comet Cacheでは、キャッシュファイルの保存ディレクトリや、サイトの各領域でキャッシュを自動消去するタイミングを選択できます。キャッシュの有効期限、GETリクエストの扱い、404エラーページやRSSフィードへのキャッシュ適用の有無なども定義可能です。
Gzip圧縮はApache最適化セクションから有効化でき、URL、HTTPリファラー、ユーザーエージェントごとの除外ルールも設定できます。

Comet Cache Proは買い切り方式で、シングルライセンス39ドル、3サイトライセンス99ドル、無制限サイトライセンス139ドルです。アップグレードにより、ブラウザキャッシュ、CDN対応、JavaScript・CSSファイルのミニファイと結合などの機能が追加されます。
主な特徴
- サイト内の何をキャッシュするかを細かく制御できる使いやすいソリューション
- ページキャッシュ、クライアントサイドキャッシュ、404キャッシュ、RSSフィードキャッシュに対応
- ファイルミニファイとCDN対応はアップグレード限定
第6位:Hummingbird

最後のおすすめは、WPMU DEV製のパフォーマンスプラグインHummingbirdです。WP Rocketと同様に、サイト最適化のあらゆる側面をカバーすることを目指すオールインワン型ソリューションで、ページキャッシュ、キャッシュプリロード、ブラウザキャッシュ、RSSキャッシュ、データベース最適化、Gzip圧縮、CSS・JavaScriptのミニファイに対応しています。
Hummingbirdでは、キャッシュ対象のページタイプや、キャッシュファイルを消去するタイミングを選択できます。ログインユーザー、404ページ、モバイルユーザーなどをキャッシュ対象から除外することも可能です。
ほとんどの機能は無料版で利用できますが、一部のツールはHummingbird Proへのアップグレードが必要です。たとえば、無料版でもデータベースのクリーンアップは手動で行えますが、自動クリーンアップのスケジュール設定はPro版限定です。

Hummingbirdは、どの最適化機能が有効で、どれが無効なのかを一目で確認できるよう、サイト全体のパフォーマンス設定状況をわかりやすくまとめて表示してくれます。
プラグイン内でパフォーマンスレポートを生成することも可能です。GTmetrixやGoogle PageSpeed Insightsなどの計測ツールの代わりにはなりませんが、便利な補助機能と言えます。Pro版にアップグレードすると、日次・週次・月次のパフォーマンスレポートをメールで受け取るようスケジュールできます。

Hummingbird Proでは、CDN対応、稼働監視(アップタイムモニタリング)、白ラベル対応のパフォーマンスレポート、世界45か所のデータセンターを活用した強化版ファイルミニファイ配信が利用可能になります。Pro版を試せる7日間の無料トライアルも用意されており、その後、シングルライセンス年額60ドル、10サイトライセンス年額140ドル、無制限サイトライセンス年額290ドルから選択できます。
Pro版は月払いも可能ですが、その場合はやや割高になります。また、WPMU DEVの画像最適化プラグインSmush Proも併せて使いたい場合には、パフォーマンスプランという選択肢もあります。
主な特徴
- 各機能や設定を丁寧に解説するカラフルでシンプルなUI
- ページキャッシュ、ブラウザキャッシュ、Gzip圧縮、データベース最適化、ファイルミニファイなどに対応
- アップグレードですべてのキャッシュ・分析ツールへアクセス可能
まとめ:WordPressキャッシュプラグインの選び方
今回は、サイト表示速度の改善に役立つ最高のWordPressキャッシュプラグインをご紹介しました。
ページ読み込み時間を短縮する最適化手法は数多くありますが、中でもページキャッシュは、WordPressデータベースからデータを取得する必要がない分、訪問者に高速なページを届けるための最も効果的な手段のひとつです。
だからこそ、WordPressキャッシュプラグインは、サイト最適化戦略の中核に据えるべき存在なのです。
| WordPressキャッシュプラグイン | タイプ | 概要 |
|---|---|---|
| WP Rocket & Hummingbird | オールインワン型 | 多数の追加パフォーマンスツールを備えた総合的なキャッシュプラグイン |
| WP Super Cache & WP Fastest Cache | 簡単・手軽型 | セットアップと運用が容易で効果の高いキャッシュソリューション |
| W3 Total Cache & Comet Cache | 上級者向け | 豊富な設定項目を持つ高度なキャッシュソリューション |
ご覧のとおり、各プラグインが提供するパフォーマンスツールや設定オプションはそれぞれ異なります。まずは実際に各プラグインを十分にテストし、自分の要件に合うソリューションを見極めることが重要です。
どのキャッシュプラグインを選んでも、サイトのページ読み込み時間は大幅に改善されるはずです。ただし、最適なパフォーマンス設定を見つけるために、さまざまな機能や設定の組み合わせを試してみてください。
WordPressのページキャッシュについてさらに詳しく知りたい方は、「WordPressのキャッシュの仕組みとは?」の記事もぜひご覧ください。
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