Oracle WebLogic Server管理コンソールへアクセスするためのSSHトンネル設定手順(EBS R12.2)
本記事では、Oracle® E-Business Suite(EBS)Release 12.2環境において、Oracle® WebLogic Server(WLS)管理コンソールへ安全にアクセスするためのSSHトンネルの設定手順を解説します。
はじめに
SSHトンネルを設定する前に、Oracle E-Business Suite Release 12.2に対して、以下のいずれかのアップデートを適用しておく必要があります。
- 2019年4月リリースのOracle Critical Patch Update(CPU)
- Oracle E-Business Suite Technology Stack Delta 11 リリース・アップデート・パック(R12.TXK.C.Delta.11)
EBSを最新状態に更新すると、AutoConfigがWLS接続フィルタを使用してWLSポートへのアクセスを保護します。この時点で、EBSインスタンスのアプリケーション層ノードはWLSポートへの無制限アクセスを許可します。一方、WLS管理コンソールやFusion Middleware Controlが必要とするWLS管理ポートには、デフォルトで信頼できるホストが登録されていません。そのため、管理者がこれらのツールにアクセスするための安全な手段を用意する必要があります。
デフォルトでセキュアなSSHトンネル経由でのWLS管理アクセスを実現することで、攻撃対象領域を縮小し、ポートへのアクセスを制御し、EBSインフラストラクチャを保護できます。この機能により、WLS接続フィルタの利用を自動化することも可能です。
SSHトンネリングの利用方法
注意: SSHトンネルを使用してWLS管理ポート経由で管理コンソールおよびFusion Middleware Controlにアクセスするには、プライマリアプリケーション層ノードへのOSレベルのアクセス権限が必要です。
PuTTY®を使用してWLS管理コンソールにアクセスするためのSSHトンネルを構築するには、以下の手順を順番に実行してください。
ステップ1:プライマリWebLogic管理サーバーの追加
- PuTTYセッションを開きます。
- Host Name(or IP address)欄にホスト情報を入力します。
<primary_admin_server>は、WLS Administratorが稼働しているプライマリアプリケーションWebLogic管理ノードに置き換えてください。 - 接続を識別しやすくするための保存名を入力し、Saveをクリックします。
ステップ2:トンネルの設定
- 左側パネルでSSH > Tunnelsを選択し、ローカルポートと転送先として
<primary_admin_server>:<Weblogic_Admin_port>を指定してAddをクリックします。 - Addをクリックして、PuTTYの設定ウィンドウを開きます。
ステップ3:設定の保存
左側パネルでSessionを選択し、Saveをクリックして設定を保存します。
ステップ4:トンネリングの検証
- アプリケーションOSユーザーとしてPuTTYからプライマリ管理サーバーにログインします。
- Webブラウザを開き、
https://localhost:7001/consoleにアクセスします。
UNIXまたはWindows®クライアントからのSSHトンネリングを設定すると、WLS管理コンソールおよびFusion Middleware Controlに安全にアクセスできるようになります。クライアントからブラウザを起動し、管理URLに接続してください。
Windowsクライアントで使用できるSSHツール
Windowsクライアントでは、以下のいずれかのSSH実行ファイルを使用できます。
- Windows 10: Microsoft製のOpenSSH
sshコマンド。使用する場合は、前述の例に示したsshの構文に従ってください。 - Windows 7: PuTTY付属の
plink。使用する場合は、次のコマンドを実行します。
C:\> plink.exe -N -L localhost:<WLS_admin_port>:<primary-apptier>:<WLS_admin_port> <OS_user>@<primary-apptier>
たとえば、Oracle WebLogic Serverの管理ポートが7001、OSユーザーがoracleuserの場合は、以下のコマンドを使用します。
C:\> plink.exe -N -L localhost:7001:<primary-apptier>:7001 oracleuser@<primary-apptier>
まとめ
SSHトンネリングを活用すれば、EBSによって他デバイスからのWLS管理サーバーへのアクセスが制限されている環境でも、ローカルのWindows端末からWLS管理コンソールへアクセスできます。SSHトンネルの構築に必要なソフトウェアはPuTTYのみで、追加のツールは不要です。
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