Oracle EBSのCPADMINとは?概要と使い方を徹底解説
Oracle社は、E-Business Suite(EBS)R12.1.3およびR12.2.x向けに、コンカレント処理(Concurrent Processing)用のコマンドラインユーティリティ「CPADMIN」をリリースしました。CPADMINはメニューベースのユーティリティで、これまで個別に提供されていた複数のコンカレント処理関連ツールを統合し、単一のメニューからさまざまなタスクを実行できるようにしたものです。
新しくリリースされたCPADMINは、EBS Release 12におけるcmclean.sqlスクリプトの後継ツールであり、直感的な操作性が大きな特徴です。本記事では、CPADMINの主な機能を紹介し、1つのコマンドで複数のタスクを実行する方法をわかりやすく解説します。
CPADMINで実行できる主なタスク
CPADMINを使用すると、以下のタスクを実行できます。
- マネージャステータスの表示:すべてのマネージャの状態を確認できます。稼働中のコンカレント・マネージャ(CM)のステータスを、プロセスIDの有無にかかわらず一覧表示します。この情報は、「Administer Concurrent Managers」フォームやOracle Access Manager(OAM)の「Concurrent Managers」ページに表示される内容と同じものです。
- コンカレント処理テーブルのクリーンアップ:コンカレント処理(CP)テーブルをクリアし、内部コンカレント・マネージャ(ICM)の起動に向けてテーブルが適切にリセットされていることを保証します。
- マネージャ診断の設定:CMの診断機能を設定し、特定のマネージャに対して診断の有効/無効を切り替えることができます。
- マネージャまたはサービスの制御:マネージャやサービスに制御要求を送信し、個々のCMの起動・停止・状態確認を行います。
- コンカレント・マネージャビューの再構築:Fnd_Concurrent_Worker_RequestsおよびFnd_Concurrent_CRM_RequestsのCMビューを再構築します。
- コンカレントリクエストの分析:コンカレントリクエストを分析し、詳細情報を出力します。このタスクはOracle EBS 12.2.xで追加されました。
- リクエストファイルの移動:リクエストのログファイルおよび出力ファイルの保存場所を変更します。このタスクもOracle EBS 12.2.xで追加されました。
CPADMINの使用手順
以下の手順に従って、CPADMINコマンドラインユーティリティを使ってメンテナンス作業を行います。
注:スクリーンショットはOracle EBS 12.1.3のものです。
- 環境を設定します。
- 任意のディレクトリから以下のコマンドを実行して、CPADMINを起動します。
$FND_TOP/bin/cpadmin.sh
次のような画面が表示されます。
- 1を入力すると、下図のようにAdminister Concurrent Managersメニューが表示されます。
- 実行したいタスクを選択します。作業が完了したらRキーを押して前のメニューに戻ります。
- メインメニューから2を入力すると、下図のようにAdminister Concurrent Requestsメニューが表示されます。
Oracle EBSでCPADMINユーティリティを有効化する方法
EBSでCPADMINユーティリティを有効化するには、Concurrent Processing RUP2パッチセット22549247(Release 12.1.3のConcurrent Processing向けRUP3に相当)を適用します。このパッチには、Concurrent Processing RUP2(19287293)と、その後にリリースされたすべての修正が統合されています。
注:パッチ22549247を適用する前に、パッチ17884289および8919491が適用済みであることを必ず確認してください。なお、Oracle EBS 12.2.xでは、この機能は最初から有効になっています。
まとめ
CPADMINは、これまで個別に存在していたコンカレント処理管理機能を1つのメニューベースのツールに統合した、非常に便利なユーティリティです。操作はシンプルで、PuTTYなどのターミナルから実行すれば、バックエンドから直接CMのステータス監視やマネージャの起動・停止が行えます。CMの監視やマネージャの制御のために、わざわざアプリケーションのURLを開く必要はありません。このツールを使えば、1つのコマンドで複数のタスクを効率的に実行できます。CPADMINはcmclean.sqlの正式な後継ツールであるため、今後は同スクリプトの代わりにCPADMINを使用しましょう。従来はバックエンドから実行できなかった複数のCP関連タスクも、CPADMINなら簡単に行えます。
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