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Oracle補助元帳会計(SLA)とは?R12の主要機能と構成要素を徹底解説

本記事は、TriCoreによって2017年2月12日に公開された内容をもとにしています。

本記事では、Oracle® R12の最も重要な機能の一つである補助元帳会計(Subledger Accounting:SLA)について詳しく解説します。SLAはR12の中核をなす強力な機能であり、ビジネスニーズに応じて会計処理を柔軟に変更できる力を提供します。R12と以前のバージョンにおける補助元帳の違いや、SLAの主要な特徴、そして構成要素についてご紹介します。

はじめに

R12より前のバージョンでは、データは補助元帳から総勘定元帳(GL)インターフェース表へ転送され、その後GLのベーステーブルにインポートされる仕組みでした。そのため、補助元帳レベルで会計データを修正する余地はありませんでした。

R12で導入されたSLAは、補助元帳とGLインターフェース表の間に位置し、標準の会計ルールを調整することで、ビジネス要件に応じた望ましい会計データを生成することを可能にします。

SLAは必要に応じて会計処理を変更できるため、事前定義済み(シード)のルールを一度修正・検証してしまえば、テーブル内のデータを何度も修正し直す必要はありません。補助元帳から「会計作成(Create Accounting)」を実行すれば、望ましい会計結果が自動的に生成されます。さらに、すべての補助元帳に対して個別のルールを定義することも可能です。

補助元帳のバージョン間の違い

次の画像は、11iとR12における補助元帳アーキテクチャの違いを示しています。

Oracle補助元帳会計(SLA)とは?R12の主要機能と構成要素を徹底解説

主な特徴は以下の通りです。

  • SLAのフォームおよびプログラムは、標準のOracleアプリケーション責任範囲(レスポンシビリティ)に組み込まれており、別途の責任範囲は不要になりました。
  • 標準ルールをコピーして自由に修正できます。
  • 詳細な会計エントリの生成と保存が可能です。
  • SLAはトランザクションと会計エントリ間の完全なリンクを維持するため、監査作業が非常に容易になります。
  • GLジャーナル明細から補助元帳トランザクションへのドリルダウン、およびその逆方向のドリルダウンにも対応しています。

SLAの構成要素

SLAは、以下の構成要素から成り立っています。

イベントクラス(Event Class:EC)
トランザクションタイプを分類する要素です。買掛金管理(Payables)補助元帳における「請求書(Invoice)」や「支払(Payment)」がイベントクラスの代表例です。

イベントタイプ(Event Type:ET)
各イベントクラスに対して実行可能な、会計上の意味を持つアクションを定義します。「検証(Validation)」や「取消(Cancellation)」などが該当します。

ジャーナル明細タイプ(Journal Line Type:JLT)
特定のイベントクラスに対して定義され、ジャーナル明細定義に割り当てる必要があります。JLTは会計における借方・貸方の側面を担う重要な要素です。

勘定導出ルール(Account Derivation Rule:ADR)
特定のJLTに対してGLコード組み合わせを導出するためのルールを保持します。シードソース、カスタムソース、または定数値を割り当てることが可能です。

ジャーナル明細定義(Journal Line Definition:JLD)
ジャーナルを作成するために、イベントクラス、イベントタイプ、JLT、ADRをひとつのグループとしてまとめます。

アプリケーション会計定義(Application Accounting Definition:AAD)
元帳(Ledger)単位でイベントクラス、イベントタイプ、JLT、ADRをグループ化します。R12では繰り返し設定が必要な手順ですが、Oracle Fusion®では廃止されています。

補助元帳会計方法(Subledger Accounting Method:SLAM)
事前に作成されたAADを包含し、元帳に割り当てるための「会計方法」として機能します。

まとめ

SLAを活用することで、反復的で手間のかかる手動の会計介入から解放され、最小限のセットアップで望ましい会計結果を生成できるようになります。業務要件の変化にも柔軟に対応できる点が、R12におけるSLA最大の魅力といえるでしょう。

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