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GhostPairingとは?WhatsAppアカウントを狙う最新の乗っ取り手口と対策を解説

Nortonを展開するGen社のサイバーセキュリティ研究者たちが、WhatsAppユーザーを狙う新たなサイバー攻撃を確認しました。「GhostPairing(ゴーストペアリング)」と呼ばれるこの手口は、パスワードなしで攻撃者があなたのWhatsAppアカウントへアクセスすることを可能にします。本記事では、この攻撃の仕組み、見分けるための危険信号、そして自分を守るための対策を詳しく解説します。

GhostPairingとは?WhatsAppアカウントを狙う最新の乗っ取り手口と対策を解説

  • 執筆:Jeremy Coppock
  • 監修:Luis Corrons
  • 公開日:2026年3月2日|約4分で読めます

攻撃は多くの場合、「あなたの写真を見つけました」「Facebookの投稿を共有します」といった無害に見えるメッセージから始まります。しかし、メッセージ内のリンクはフィッシングページにつながっており、そこで騙されて自分のWhatsAppアカウントを攻撃者のデバイスに連携させてしまうのです。

GhostPairing攻撃の仕組み

GhostPairingは、複数のデバイスでWhatsAppを利用できるようにする「リンク済みデバイス」機能を悪用します。攻撃者はパスワードを推測したりフィッシングで盗み出したりするのではなく、ソーシャルエンジニアリングの手口によって、正規のデバイス連携手続きを被害者自身に完了させてしまう点が特徴です。

攻撃は以下のような流れで進行します。

ステップ1:知り合いからのメッセージ

GhostPairingは「ねえ、あなたの写真を見つけたよ!」といった好奇心を刺激する短くカジュアルなメッセージと、それに続くリンクから始まります。このメッセージは、すでにアカウントが侵害された実際の連絡先から送られてくることが多く、そのため非常に信頼できるものに感じられます。

また、リンクプレビューに表示されるURL要素(/login/post.com や /login/facepost.com など)は正当性を装う効果があります。ランダムな文字列の長いURLよりも信頼性があるように見え、タイポスクワッティングにも似た手口です。

GhostPairingとは?WhatsAppアカウントを狙う最新の乗っ取り手口と対策を解説

実際のGhostPairing攻撃のスクリーンショット。

ステップ2:本物そっくりの偽ログインページ

フィッシングリンクをクリックすると、FacebookなどMeta系プラットフォームに似たシンプルなログインページに移動します。そこでは、電話番号によるログインで本人確認をするよう促されます。

落とし穴はここです。これはFacebookのログインページではなく、入力された電話番号を使って密かにWhatsAppのデバイス連携手続きを開始する悪意のあるサイトなのです。

GhostPairingとは?WhatsAppアカウントを狙う最新の乗っ取り手口と対策を解説

GhostPairing攻撃を引き起こす偽Facebookログインページ。

ステップ3:「認証」という名のデバイス連携

偽のMetaポータルでログイン手続きを完了させるため、数字のペアリングコードが表示され、「ログインを確認して写真を閲覧するには、このコードをWhatsAppに入力してください」と指示されます。実際には、このコードはあなたのWhatsAppアカウントに新しいデバイスを追加することを承認するために使われます。

電話番号を入力した時点で、攻撃者はWhatsAppの正規のデバイス連携手続きをトリガーすることを許可したことになります。WhatsAppはリクエスト元のデバイス(この場合は詐欺サイト)に認証コードを送信します。そのコードは、アカウント所有者であるあなたが手動で入力しなければ新しいデバイスを承認できません。詐欺サイトはコードを表示し、あなた自身がWhatsAppに入力するよう巧みに仕向けるのです。

ステップ4:攻撃者がWhatsAppへのアクセスを獲得

WhatsAppを開いてコードを入力した瞬間、気づかないうちに攻撃者へアカウントへのアクセスを許してしまったことになります。WhatsAppは連携を要求したデバイスを承認し、攻撃者のデバイスがあなたのアカウントに追加のリンク済みデバイスとして接続されます。

攻撃者がGhostPairingで得られるもの

自分のデバイスをあなたのWhatsAppに連携させることで、攻撃者は個人情報やチャットにアクセスでき、あなたになりすましてGhostPairingのリンクをさらに拡散できます。侵入に成功した詐欺師は以下のことが可能になります。

  • 受信メッセージをリアルタイムで閲覧する。
  • 同期されたチャット履歴や共有メディア(写真、動画、ボイスメッセージ)にアクセスする。
  • チャット内で共有された個人情報を収集する。
  • あなたになりすまして友人、家族、グループチャットにメッセージを送る。
  • 同じ誘導リンクをあなたの連絡先に送り、詐欺をさらに拡大させる。

GhostPairingの被害に遭ってしまったら

不審なリンクをクリックし、ペアリングコードや認証コードを入力してしまった場合は、迅速に行動しましょう。

  • 不明なリンク済みデバイスを削除する:WhatsAppを開き、「設定」(または縦に並んだ3点アイコン⋮)をタップし、「リンク済みデバイス」を選択します。アクティブなセッション一覧を確認し、心当たりのないものはすべてログアウトしてください。
  • 連絡先に警告する:サイバー犯罪者があなたのWhatsAppにアクセスしていた場合、詐欺がさらに拡散されている可能性があります。連絡先やグループチャットに対し、アカウントが侵害されたことを伝え、最近届いたリンクをクリックしないよう注意喚起しましょう。
  • 後続の詐欺に警戒する:犯罪者があなたのメッセージにアクセスできている場合、あなたや連絡先を標的にした、内容を絞り込んだなりすまし攻撃を行う恐れがあります。フィッシング攻撃、ソーシャルエンジニアリング、その他の詐欺に十分注意してください。

GhostPairingのような攻撃への防御策

  • 知り合いから届いたリンクでも、思いがけないものには注意を払いましょう。相手のアカウントが侵害されている可能性があります。
  • ウェブサイトの指示でWhatsAppのペアリングコードを入力してはいけません。ペアリングやデバイス連携は、自分自身がWhatsApp内で操作を開始した場合のみ行いましょう。
  • WhatsApp、Google、SNSなどのリンク済みデバイスを定期的に確認し、身に覚えのないものは削除しましょう。
  • アカウントで二段階認証を有効にし、保護を強化しましょう。2FAはGhostPairingへの直接的な防御にはなりませんが、パスワード流出を伴う従来型のアカウント乗っ取り攻撃への対策として有効です。
  • サイバーセーフティソフトの導入も検討しましょう。Norton 360 Deluxeのようなツールは悪意のあるサイトを警告し、フィッシングリンクによるリスクを低減できます。

GhostPairingとは?WhatsAppアカウントを狙う最新の乗っ取り手口と対策を解説

執筆者プロフィール

Jeremy Coppock(ジェレミー・コッポック)|Nortonスタッフサイバーセキュリティ編集者

Jeremy CoppockはNortonのスタッフ編集者で、詐欺対策教育に関心を持っています。大手オンライン小売業者で不正調査員として勤務した経験があります。

編集部より:本記事は、サイバーセーフティにおける重要なトピックスへの認識を高めることを目的とした教育情報を提供するものです。Norton製品・サービスが、本記事で扱うすべての脅威、詐欺、犯罪から保護できるわけではないことにご留意ください。記事の調査・執筆・レビュー体制の詳細については、編集ポリシーをご覧ください。

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