Androidでメールを暗号化して送信する方法|CryptMaxの使い方を徹底解説
「暗号化」と聞くと、政府機関や刑事裁判、ハッカーが大企業や銀行への侵入を試みる映画の世界のように感じるかもしれません。しかし実際には、暗号化は私たちのオンライン体験のあらゆる場面で活用されています。ウェブサイトのフォームからGoogleドライブのドキュメントまで、その適用範囲は非常に広いのです。
とはいえ、GmailやOutlookなどに施されている暗号化保護の多くはHTTPSをカバーするものであり、SMTPまでは通常対応していません。つまり、諜報機関などの望まない第三者が、隠れたバックドアを通じてあなたの通信を覗き見できる可能性は残されているということです。そこで本記事では、Androidデバイスを使って、メールを端から端まで完全に暗号化する簡単な方法をご紹介します。
CryptMaxとは
CryptMaxは、暗号化プロセス全体をシンプルに保ってくれる軽量アプリです。このアプリの優れた点は、専用のメールアプリの使用を強制しないところにあります。基本的には「メモ帳」のようなもので、入力した内容を暗号化し、それをお好みのメールアプリ(またはその他のテキスト通信アプリ)にコピー&ペーストする仕組みです。つまり、直感的で使いやすいGmailアプリをそのまま使いながら、書いた内容すべてを暗号化できるのです。
PlayストアからCryptMaxをダウンロードして起動すると、メッセージを入力するための黒い画面が表示されます。ここで考慮すべき設定は、実質的にひとつだけです。

AES-128・AES-192・AES-256の違い
CryptMaxで最も注目すべき要素は、画面右上に表示される「AES-128」です。これは現在使用している暗号化方式の強度を示しています。ここをタップすると、AES-192やAES-256へ切り替えることができます。技術的には128より高い安全性を持っていますが、実際にはAES-128で暗号化されたメッセージを解読すること自体がほぼ不可能です。一部のテストでは、特定の種類の攻撃に対してAES-256の方が脆弱になる可能性も示唆されていますが、これも実証されたわけではありません。政府機関などの大規模組織は192や256を採用していますが、現時点でAES-128暗号を破る実用的な方法は存在しないのです。
要するに、AES-128のまま使っていれば十分安心だということです。

暗号化メッセージの送信と受信
CryptMaxでメール本文を書き終えたら、テキストボックスの下にパスワードを入力します。受信者がメッセージを読むには、このパスワードとCryptMaxアプリが必要になります。パスワードは強固なものに設定しましょう。万一突破されると、メッセージを解読されてしまう恐れがあります(ただし、相手があなたを標的にしていて、CryptMaxを使用していることまで知っている必要があるため、その可能性はかなり低いと言えます)。
パスワードを設定したら、画面左下の「Encrypt」をタップします。するとテキストが暗号化された意味不明なコードへと変換されます。次に「Copy」をタップし、メッセージを送りたいメールアプリを開いて、本文エリアを長押しして「貼り付け」を選択してください。暗号化されたテキストが表示され、送信準備は完了です。

繰り返しになりますが、受信者側も受け取ったメールの暗号文をCryptMaxにコピー&ペーストし、あなたが設定したパスワードを使って読み解く必要があります。少し手間はかかりますが、それこそが最高レベルのセキュリティを手に入れるための代償なのです。
まとめ
AES暗号化は、プライベートなメッセージの機密性を守るための最良の手段であり続けています。コピー&ペーストの手順が面倒に感じる場合は、K-9 MailとAPG(Android Privacy Guard)を組み合わせて、直接暗号化メールを送信する方法もあります。一方で、今使っているメールアプリのインターフェースが気に入っているなら、CryptMaxが最適な選択肢となるでしょう。
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