Linux Deployを使ってAndroidスマホにUbuntuをインストールする完全ガイド
AndroidがLinuxベースのOSであることは、つい忘れられがちです。しかし実際にはAndroidはLinuxであり、多くの人々をLinuxプラットフォームに引き付ける自由度の高さや柔軟性を今も受け継いでいます。
その好例として、Androidデバイス上に本格的なLinuxディストリビューションをインストールすることが可能です。この記事では、「Linux Deploy」というアプリを使ってAndroidにUbuntuをインストールする方法を解説します。Linuxデスクトップ環境がそのまま動作し、同じ手順でDebianなど他のディストリビューションをインストールすることもできます。
注意:この作業を始める前に、Androidデバイスのroot化が必要です。
必要なアプリを準備する
まず、BusyBoxをインストールしましょう。これはUbuntuを起動・動作させるために不可欠な各種Linuxコマンドを利用可能にするツールキットです。インストール後は直接操作する必要はありません。
次にVNC Viewerが必要です。これはリモートデスクトップアプリで、Androidデバイス上でUbuntuを表示するためのウィンドウを作成します。実際にLinuxを操作する際には、このアプリを使用することになります。
最後にLinux Deployをインストールします。このアプリを使ってUbuntu(または他の複数のLinuxディストリビューション)を導入します。
Linux Deployの設定とインストール手順
Linux Deployをインストールしたら起動し、右下にあるスライダー3本のアイコン(設定アイコン)をタップします。
ここでインストールしたいLinuxディストリビューションを選択できます。「Distribution」をタップして、ディストリビューション名を選びましょう(今回はUbuntuを選択)。

続いて、画面を下にスクロールしてGUIセクションまで移動し、「Enable」にチェックを入れます。さらに「Graphics subsystem」で「VNC」が選択されていることを確認してください。

その後、「GUI Settings」からLinux起動時の解像度を設定することもできます。タブレットでない限り、多くのスマートフォンのデフォルト解像度1920×1080は実用には高すぎるため、1024×576または1152×648程度に下げることをおすすめします。

最後に、画面を半分ほど上にスクロールして「User name」と「User password」を見つけてください。これらの値を控えておくか、自分好みのユーザー名とパスワードに変更しておきましょう。

以上で設定は完了です。Linux Deployのホーム画面に戻り、右上の3点メニューアイコンをタップして「Install」を選択します。

インストールにかかる時間は、スマートフォンの性能によって1分から数分程度です。
インストールログの最後に「<<<deploy」というメッセージが表示されたら完了です。左下の「Start」をタップし、「OK」を押します。ログに「<<< Start」というメッセージが表示されれば、Linuxのデプロイが完了し、稼働しています。
VNC ViewerでLinuxを起動する
実際にLinuxの画面を見て操作するには、VNC Viewerを使用します。VNC Viewerを開き、右下の緑色の「+」アイコンをタップします。「New connection」のアドレス欄に「localhost」と入力し、接続に任意の名前を付けましょう(今回は「Linux」としました)。最後に「Create」をタップします。

VNC Viewerで作成した接続をタップすると、Linuxの画面が開きます!

初期状態では何もソフトウェアがインストールされていませんが、ターミナルを開いて通常のLinuxと同様にsudo apt-get installコマンドで各種ソフトウェアを追加できます。
まとめ
以上で完了です。これであなたのAndroidデバイス上で、完全に機能するLinuxディストリビューションが使えるようになりました。

もし後になってLinuxが不要になった場合は、Linux Deployをアンインストールするだけでは不十分です。root権限でアクセスできるファイルマネージャー(Root Browserなど)を使用し、「/data/user/0/ru.meefik.linuxdeploy/env」ディレクトリを見つけて削除する必要があります(Linuxのインストール先ディレクトリは、Linux Deployの設定メニューから変更可能です)。
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