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iPhoneの「安全確認(Safety Check)」でプライバシーを守る|不正な追跡を即座に阻止する方法

現代は、ほぼすべてを共有することがデフォルトとなった世界です。「探す(Find My)」で位置情報を共有し、パートナーと写真アルバムを共有し、動画配信サービスのパスワードまで共有する——そんな日常が当たり前になっています。しかし、人間関係は変化するもの。時には、できるだけ早くその関係から離れたいと感じることもあるでしょう。

そんなときの解決策が「安全確認(Safety Check)」です。これは迅速な対処を実現する機能で、データへのアクセス権限を即座に取り消したり、位置情報の共有を停止したり、すべてのアプリと相手に対するプライバシー設定を一括でリセットできます。

安全確認とは?どんなときに使うべき?

安全確認は、iPhoneの設定内にある専用セクションで、個人の安全が脅かされている人のために設計された機能です。通常のプライバシー設定が広告やアプリの動作のためのデータ管理を目的としているのに対し、安全確認は「人」から身を守るために作られています。特に、あなたのデバイスやパスコードにアクセスできた可能性のある相手からの保護に重点が置かれています。

この機能を使うべき典型例は、恋愛関係を終えるときです。元パートナーに位置情報を追跡されないようにしたい場合などが該当します。また、Apple IDのパスワードを誰かに教えてしまった場合は、この機能を使ってすぐに締め出すことができます。

安全確認の便利な点は、スマホ上のあらゆる共有許可をひとつのダッシュボードにまとめてくれることです。位置情報ヘルスケアデータを誰と共有したかをいちいち思い出す必要はなく、まとめて停止できます。

緊急リセットで即座に保護する方法

緊急リセット(Emergency Reset)は、「すべてが漏洩している」と想定し、すべての共有許可を最も安全でプライベートな状態へ一気に戻すオプションです。実行するには、まず設定アプリを開きます。

下にスクロールしてプライバシーとセキュリティをタップします。さらに下へ進み安全確認を見つけて、緊急リセットをタップしましょう。

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何が行われるかを説明する画面が表示されるので、内容を確認して緊急リセットを開始をタップします。

工場出荷状態への初期化とは異なり、写真・連絡先・アプリといった個人データは消去されません。対象になるのは、あくまで「共有の可能性」だけです。

  • 「探す」での全員との位置情報共有をオフにする
  • すべてのアプリによるカメラマイク位置情報Bluetoothへのアクセス許可を取り消す
  • 写真連絡先カレンダーのプライバシー設定をリセットする
  • 相手がアクセスできる可能性のある他のすべてのデバイスからApple IDをサインアウトさせる

「共有とアクセスの管理」で段階的に見直す

差し迫った危険はないものの、アクセス権限を落ち着いて見直したい場合(別居後や単なる安心のためなど)は、「共有とアクセスの管理(Manage Sharing & Access)」オプションを使用しましょう。こちらは時間をかけたプロセスで、誰が何にアクセスできるのかを正確に確認でき、特定の人だけを外しながら他の人との接続は維持できます。

人の確認

最初の画面には、データを共有している相手の一覧が表示されます。相手の名前をタップすると、その人が何を見られるのかを確認できます。ヘルスケア共有メモへのアクセスを持っていたことに驚くかもしれません。

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共有を停止したい項目を選択して共有を停止をタップします。すると、最初のステップが完了したことを知らせる画面が表示されます。

アプリの確認

次の段階では、インストール済みアプリを見直します。安全確認は、位置情報マイクBluetooth写真ヘルスケア連絡先カメラにアクセスできるすべてのアプリを一覧表示します。見覚えのないアプリや、そのような権限を持つべきでないアプリがあれば、すぐにアクセスを取り消しましょう。

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ヒント:悪意のあるアプリを疑う場合は、不正なリモートアクセスの検出・特定方法を調べ、システムの深部に潜んでいないか確認することをおすすめします。

アカウントセキュリティ

最後のステップでは、アカウントのセキュリティを確認します。ここで緊急連絡先を必ず再チェックしてください。以前、パートナーや家族を緊急連絡先として登録していた場合、サイドボタンを長押しして緊急SOSを使ったときや、衝突検出が作動したときに通知が届きます。ストーカー被害の状況では、緊急通報の際に加害者へ自分の居場所が知られるのは避けたいはずです。

iPhoneの「安全確認(Safety Check)」でプライバシーを守る|不正な追跡を即座に阻止する方法

画面には現在の緊急連絡先が一覧表示されます。削除したい連絡先の横にある赤いマイナス(-)ボタンをタップし、削除をタップして確定します。リストに信頼できる人だけが残ったら、続けるをタップしましょう。

クイック退出ボタンでその瞬間の自分を守る

クイック退出(Quick Exit)ボタンは、このメニューの中で最も重要な要素です。Appleは、危険な環境にいるとスマホの操作中に中断される可能性があることを理解しています。設定を変更している最中に誰かが部屋に入ってきたら、その場で作業内容を隠す手段が必要です。

このボタンは、安全確認メニュー内の各画面の右上隅に常に表示されています。

クイック退出をタップすると、それまでの変更が即座に保存され、設定アプリが直ちに閉じてホーム画面へ戻ります。

iPhoneの「安全確認(Safety Check)」でプライバシーを守る|不正な追跡を即座に阻止する方法

傍目には、ただホーム画面を見ていたようにしか見えません。進捗を失うことなく、身体的な安全を優先できるのです。

注意:ただし、設定アプリを開いていた時間自体は、スクリーンタイムに記録として残ります。

リセット後はどうなる?

多くの人が恐れるのは、共有を停止したことが相手に通知されることです。しかし、Appleは「位置情報の共有が停止された」という通知を相手に送りません。

ただし、データが存在しないことは目に見えます。「探す」アプリを見ると、あなたのドットは消えるか、「位置情報を利用できません」と表示されます。共有アルバムにアクセスしようとしても、ライブラリから消えています。通知はないものの、執拗な相手はいずれアクセスが失われたことに気づくでしょう。

また、緊急リセットを使用した場合、スマートロックや監視カメラなどの共有ホームデバイスのコントロールを失う可能性があります。管理者に再招待してもらうか、所有者自身であれば相手を締め出すためにデバイスを再設定する必要があるかもしれません。

安全確認で守れないもの

安全確認は強力ですが、あらゆる形の監視に対する万能の盾ではありません。制御できるのは、Appleの純正エコシステム内の権限だけです。

  • 携帯キャリアが基地局経由でスマホの位置を追跡することは防げません。
  • WhatsAppのライブ位置情報、Snap Map、Googleマップの位置情報共有などを利用している場合、安全確認はそれらをオフにしません。各アプリを個別に開いて共有を停止する必要があります。
  • また、安全確認はソフトウェアベースの仕組みです。バッグや車に隠された物理的なトラッカーは検出できません。「探す」アプリの使い方を把握し、一緒に移動する見知らぬAirTagをスキャンして発見できるようにしておきましょう。

リセット後に実行すべきセキュリティ対策

Apple IDのパスワードを変更する

誰かがあなたのパスコードを知っているなら、Apple IDのパスワードも知っている可能性が高いです。安全確認は変更を促してくれますが、スキップした場合は今すぐ変更しましょう。これにより、ブラウザからアカウントへ勝手にログインされるのを防げます。

盗難デバイスからの保護をオンにする

iOSには「盗難デバイスからの保護(Stolen Device Protection)」という機能があります。自宅など慣れ親しんだ場所から離れているとき、Apple IDのパスワード変更や保存済みパスワードの閲覧といった重要なセキュリティ操作にFace IDを要求するものです。

これは非常に重要です。加害者がパスコードを知っている場合、理論上は安全確認の作業を元に戻せてしまうからです。後でこの設定を管理する必要が出たら、盗難デバイスからの保護をオフにする方法のガイドも参考にしてください。

信頼済みデバイスを確認する

設定 → 自分の名前に移動し、一番下までスクロールします。デバイスのリストを確認し、自分が管理していないデバイスがあれば、すぐに削除しましょう。パスワードを変更しても、信頼済みデバイスは二要素認証(2FA)コードを受け取るためのバックドアとして機能することがあるからです。

緊急リセットクイック退出の使い方に普段から慣れておけば、万が一誰かのアクセス権限を取り消す必要が生じたときにも、数秒で対応できるようになります。

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